
最近、新党結成を宣言したイーロン・マスク氏が、経営に集中するよう求めたアナリストの提言に強く反発した。
ニューシスの報道によると、現地時間8日、米CNBCは、ダン・アイブス・ウェドブッシュ証券のアナリストが同日、ソーシャルメディアX(旧ツイッター)を通じてテスラ取締役会に3つの提言をしたと伝えた。
アイブス氏は普段、テスラに対して強気な見方を示すことで知られている。しかし、先週末のマスク氏による「アメリカ党」の結成宣言後、テスラの株価が乱高下したため、連日マスク氏の政治活動を批判している。
同氏は「テスラ取締役会は次の3つの措置を講じるべきだ」とし、▲マスク氏に25%の議決権を付与する新報酬パッケージの策定 ▲マスク氏のテスラの業務従事時間に関するガイドライン策定 ▲マスク氏の政治活動に対する監視・監督を求めた。
さらにアイブス氏はウェドブッシュのアナリストらと「テスラ取締役会は行動を起こし、マスクを規制する基本ルールを作るべきで、このいざこざを終わらせるべきだ」と題する報告書を発表。CEOを牽制するための取締役会の措置が必要だとの内容などが盛り込まれていた。
ただし、ウェドブッシュはテスラの目標株価500ドル(約7万3,423円)と株式の買い推奨意見は維持した。
このアイブス氏の投稿に対し、マスク氏は「黙れ、ダン(Shut up, Dan)」と強く反論した。
これを受け、アイブス氏はCNBCとの書面インタビューで「マスク氏にも彼なりの主張があることは理解している。しかし、我々は取締役会の適切な行動方針を堅持している」と述べた。
一方、CNBCはテスラの株価が今年に入って約25%下落し、米国の株価指数を下回る低調な実績を記録したと伝えた。
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