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2025年07月15日火曜日
ホームニュース北朝鮮軍がロシアで「実戦参加」…露朝「血の同盟」深化、日本を脅かす新たな脅威とは?

北朝鮮軍がロシアで「実戦参加」…露朝「血の同盟」深化、日本を脅かす新たな脅威とは?

引用:ロシア外務省
引用:ロシア外務省

北朝鮮とロシアが12日、北朝鮮の江原道元山で外相会談を開き、北朝鮮軍のロシアへの派兵を契機に、一層の軍事協力と関係強化を進める姿勢を明確にした。両国外相は、「血を流し共に戦った」兵士たちの貢献を称賛し、今後さらに協力関係を拡大すると宣言した。

ロシア国営タス通信などによれば、セルゲイ・ラブロフ露外相は会談の冒頭、「北朝鮮の英雄的な兵士がロシア軍と共にクルスク地域を解放するために血と命を捧げた」と述べ、北朝鮮軍の参戦を称えた。また、北朝鮮の崔善姫外相が両国の戦略協定を「不敗の戦闘的兄弟愛の基盤」と評価したことに触れ、「両国関係の強固さは、クルスク地域で実際に証明された」と強調した。

両外相は軍事協力にとどまらず、北朝鮮・元山地域へのロシア人観光客誘致にも積極的に取り組む意向を表明。ラブロフ外相は、「ロシアからの観光客が元山をさらに多く訪問できるよう、航空便運航をはじめ様々な支援を行う」と述べ、経済協力も強化する方針を示した。

一方、崔外相は今回の派兵について「ロシアの主権と領土保全を守り、帝国主義者の覇権的陰謀に対抗するための北朝鮮の戦略的選択だ」と述べ、ロシアへの軍事支援を全面的に肯定。さらに、「今回の軍事派遣は、露朝協力が新しい段階に入ったことを示す歴史的出来事だ」と高く評価した。

昨年6月、プーチン大統領が平壌を訪問した際に締結された「包括的戦略的パートナーシップ条約」は、両国のいずれかが戦争状態に陥った場合、相手国を「あらゆる手段を用いて支援する」ことを明記しており、今回の北朝鮮軍派兵は、この条約を実行に移したものと言える。

北朝鮮とロシアの軍事的な結びつきが急速に進展していることは、日本にとっても看過できない脅威となる。ロシアへの北朝鮮軍派兵という前例が生まれたことで、今後、東アジアの安全保障情勢に新たなリスクが生じる可能性もある。日本政府は、この露朝の軍事的連携の深まりに警戒を強め、米国をはじめとする同盟国との連携をさらに強化する必要に迫られている。

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