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2025年07月18日金曜日
ホームトレンド【なんと歯が81本!】11歳少女の口の中に過剰歯31本、世界でも稀な症例に医療界騒然

【なんと歯が81本!】11歳少女の口の中に過剰歯31本、世界でも稀な症例に医療界騒然

11歳の少女の口から81本もの歯が見つかり、歯科医療界に衝撃が走っている。

17日、ベトナムメディアVNエクスプレスの報道によると、ブラジルに住む11歳の少女が乳歯1本の抜歯のため病院を訪れ、異例の診断を受けた。

引用: VNエクスプレス
引用: VNエクスプレス

X線撮影の結果、少女の口内には乳歯18本、永久歯32本、過剰歯31本の計81本の歯が発見された。

ブラジル・ミナスジェライス州ジュイスジフォーラ連邦大学歯科病院の研究チームは、少女を「多発性過剰歯症(multiple hyperdontia)」と診断。「通常1〜2本の過剰歯しか見つからないが、過剰歯が30本を超える症例は、世界でもほとんど例がないほど異例だ」と驚きを示した。

研究チームは、この異常が遺伝性疾患と関連しているかを確認するため、関連する遺伝子検査を実施した。

多発性過剰歯は一般的に鎖骨頭蓋異形成症、ガードナー症候群、口蓋裂などを伴うが、少女にはこれらの疾患は見られなかった。

追加で行われた染色体検査では、9番染色体の一部領域に逆位という構造異常が発見されたが、研究チームは「この変異が過剰歯の発生に影響を与えたと断定はできない」と説明した。

過剰歯は歯茎の深くに埋もれていて正常な歯と区別しづらく、無理に抜こうとすれば顎の骨を傷つけてしまうリスクもある。

そのため研究チームは、複数の専門科によるチームを立ち上げ、長期にわたる治療方針のもとで対応するという。

引用: 記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ/デイリーアン
引用: 記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ/デイリーアン

多発性過剰歯症とは?

多発性過剰歯症は、正常な歯数を超えて複数の過剰歯が生 生える稀な口腔疾患だ。

この疾患では、歯茎内に埋もれた過剰歯が正常歯の萌出(歯茎上に出る過程)を妨げたり、歯列不正を引き起こしたりする可能性がある。また、埋没した過剰歯周囲に嚢胞(のうほう)が形成されるなど、様々な問題を引き起こす恐れがある。

過剰歯の診断は通常X線撮影で行われ、より正確な位置特定のためCT(コンピュータ断層撮影)が実施されることもある。

治療法は過剰歯の位置と周囲の歯への影響を考慮して決定される。

一般的に、合併症を引き起こす可能性のある過剰歯は抜歯が推奨される。特に小児の場合、永久歯の萌出を妨げないよう早期の抜歯が望ましい。抜歯後は歯列矯正が必要となる場合もある。

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