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【核戦力に暗雲】北朝鮮、戦術核潜水艦が進水から2年も動かず…金正恩の海軍構想に黄信号か

佐藤美穂 アクセス  

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

米国の北朝鮮専門メディア「ビヨンド・パラレル(BEYOND PARALLEL)」は17日(現地時間)、北朝鮮が2023年9月に進水させた初の弾道ミサイル潜水艦(SSB)「841金君玉(キムグンオク)英雄」艦が、約2年を経ても作戦運用に入っていないと報じた。

同メディアは、金正恩朝鮮労働党総書記がこの潜水艦を核戦力の3本柱の中で「先制攻撃または報復攻撃」を担う第二の柱と位置付けているが、実戦配備の遅れにより、彼の「現代的海軍建設」構想が頓挫した可能性が高いと分析した。

衛星写真の分析結果によると、ディーゼル・エレクトリック方式の金君玉英雄艦は進水後、長期間にわたり出航した形跡がなく、実質的な作戦運用に入っていないことが判明した。2023年9月6日に進水したこの潜水艦は、新浦(シンポ)造船所乾ドックで約1年間の装備搭載を終えた後、実験用弾道ミサイル潜水艦が停泊していた新浦の保安停泊地に移動した。5月30日の衛星画像でも同じ位置に留まっている様子が確認されたが、今年に入ってからは特筆すべき活動は観測されていない。

ただし、同メディアは今後6~12ヶ月以内に改造作業が完了すれば、水中ミサイル発射実験など限定的な運用が開始される可能性があると予測した。北朝鮮が年内に金君玉英雄艦の水中ミサイル発射を公開する可能性も否定できない。しかし、金総書記が進水式で言及した「遠洋作戦」の遂行までには相当な時間を要すると見られる。

金総書記は進水式の際、金君玉英雄艦を「戦術核潜水艦」と位置付け、「潜水艦はさまざまな威力の核兵器を運搬できる手段であり、敵対国に対していかなる海域でも先制攻撃または報復攻撃を加えることができる脅威的な戦略資産である」と強調した。

佐藤美穂
editor@kangnamtimes.com

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