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2025年08月03日日曜日
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【本能でわかっちゃう】ひどい虐待で人を避けていた犬が選んだ場所は病院だった…生きようとする力が人を動かした

【引用:instagram@institutoluisamell】すべての命には、生きようとする強い本能がある。ここに、自らの最後の希望をかけて、奇跡のように病院の扉を開いた1匹の捨て犬の物語がある。私たちの胸を深く打つその出来事は、生きることの尊さをあらためて教えてくれる。舞台はブラジル北東部のとある動物病院。予約患者で慌ただしかった院内がふと静まった瞬間、黒い捨て犬がそっと足を踏み入れた。その犬は片足を大きく引きずりながら、「ここが自分の最後の希望の場所だ」とでも言うように、ためらいがちに周囲を見渡した。誰にも追い払われることなく、犬は病院の壁に寄りかかると、まるで自分の順番を待つかのように静かに座り込んだ。やがて、受付にいた獣医のデイス・フェレイラ(Dayse Ferreira)氏が、この「小さな患者」に気づく。

【引用:instagram@institutoluisamell】彼女が近づくと、犬は警戒することもなく、弱々しくも尻尾を振りながら、「とてもつらいの、どうか助けて」と訴えるような仕草を見せた。獣医はすぐにこの犬の異変を察知し、体を丁寧に確認した。長く空腹に耐えてきたために痩せ細り、毛並みは荒れ、脚の傷が足を引きずらせていた。だが、本当に深刻だったのは目に見えない「内側」だった。

【引用:instagram@institutoluisamell】精密検査の結果、犬の体内には命を脅かす悪性腫瘍が見つかったのだ。まるで自分の運命を悟っていたかのように、最後の力を振り絞って病院へたどり着いたこの犬に、獣医は迷わず手を差し伸べた。すぐに抗がん治療が始まり、この出来事がSNSを通じて拡散されると、病院の外でも思いがけない反響が広がっていった。

【引用:instagram@institutoluisamell】治療を支援したいという人々から寄付が相次ぎ、オンラインの募金額は当初の目標をはるかに上回った。辛い治療のなかでも、犬は笑顔を忘れなかった。命を救ってくれた獣医の手に尻尾を振り、顔を舐めて何度も感謝の気持ちを伝えた。フェレイラ獣医は「この子は抗がん治療によく反応しています。本当に賢くて、素晴らしい子です」と優しく語る。自らの足で生きる道を選び、病院の扉を叩いたその小さな命。その小さな命のひたむきさが紡いだ物語は、希望と命の重みを静かに語りかけてくる。

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