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2025年08月01日金曜日
ホームニュース【トルコ非常事態】山火事84件が同時発生、1,700人避難…犯人は元空軍・テロ組織関係者だった

【トルコ非常事態】山火事84件が同時発生、1,700人避難…犯人は元空軍・テロ組織関係者だった

引用:X(旧ツイッター)
引用:X(旧ツイッター)

トルコのブルサをはじめ、全国各地で大規模な山火事が同時多発的に発生している。猛暑と強風、乾燥した気象条件が重なり、消火活動は困難を極めており、死者や避難者も相次いでいる。

現地時間28日、TRTハベールなどの報道によると、26日(現地時間)に北西部ブルサ県郊外のヤクプラル森林で発生した火災は、隣接するハルマンジュク地区にまで延焼した。消防当局のみならず、地元住民もトラクターに給水タンクを積んで消火活動に加わっているが、乾燥した天候により鎮火には至っていない。

これまでにブルサでは約1,700人の住民が緊急避難を余儀なくされ、ボル県では消火支援に向かっていた民間人3人が車両の転落事故で死亡、さらに消防隊員1人も心臓発作で命を落とした。また、23日にはエスキシェヒル県の山火事現場で森林局職員10人が火傷および煙の吸引により死亡している。

トルコ当局によると、26日だけで全国84カ所で山火事が同時発生したと発表しており、現在も北部のカラビュック県や南部のカフラマンマラシュ県などで延焼が続いている。

一方、ブルサ地方検察庁は、放火の疑いでウフク・アイテキン容疑者を逮捕および勾留したと発表した。容疑者の車両からはガソリン缶が発見され、火災現場では焼けた携帯電話も見つかった。取り調べの中で、アイテキン容疑者は放火を認めたという。同容疑者は過去に、テロ組織とされる「フェトフッラー・ギュレン組織(FETO)」への関与が疑われ、空軍から強制除隊された経歴があり、またかつてガソリンスタンドで勤務していたことも明らかになっている

アリ・イェルリカヤトルコ内務大臣は、今月発生した全国各地の山火事に関連し、放火の疑いで7人を拘束し取り調べを行っていると明らかにした。

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