
ドローンとミサイルの攻防を続けるウクライナとロシアが、7月の第3回イスタンブール協議で合意した戦争捕虜1200名の交換が間近に迫っていると、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が3日(現地時間)に明らかにした。
Newsisによると、AP通信やRBCウクライナの報道を受け、ゼレンスキー大統領は同日、X(旧Twitter)で「両国は7月のイスタンブールでの第3回協議で戦争捕虜1200名の交換に合意した」と述べ、交換対象者のリスト作成が進んでおり、民間人の帰還も順調に進んでいると伝えた。
また同日、ゼレンスキー大統領はアンドリー・イェルマーク大統領府長官、ルステム・ウメロフ国家安全保障・防衛会議(NSDC)書記と会議を開き、ロシアとの交渉の進捗状況やイスタンブールでの協議で合意された事項の履行状況、次回交渉の準備状況などを確認した。
ゼレンスキー大統領は、戦争捕虜の交換を「最重要の人道課題」と位置づけ、交換に合意した1200名それぞれの身元確認などリスト作成作業が進められていると説明した。
ウメロフ国防相はロシア側代表との直接連絡状況を報告し、イェルマーク長官は米国側との協議や、ロシアに強制送還された子どもたちの帰還問題などパートナー国との協力状況について説明した。
ウクライナとロシアは7月23日にイスタンブールで第3回協議を開催し、前回は5月16日と6月2日にそれぞれ行われている。
第1回協議では「1000名対1000名」の戦争捕虜交換で合意し、第2回協議では負傷者や重傷者、25歳未満の兵士について「全員交換」方式で捕虜を交換することを決定、さらに戦死者の遺体交換にも合意した。
ウメロフ国防相によると、ウクライナ側は第3回協議の場で、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、アメリカのドナルド・トランプ大統領、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、ゼレンスキー大統領が出席する4者首脳会議を8月末までの4者首脳会談開催をロシアに正式提案した。
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