メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「悲しすぎる父からの遺伝」男性乳がん発症率80倍のBRCA2変異、英国家族を襲った悲劇

織田昌大 アクセス  

BRCA2遺伝子変異、家族全体の健康を脅かす「家族性がん」に警鐘

イギリスのある家族が、父親から受け継いだBRCA2遺伝子変異により悲劇的な状況に陥った。

父親はもとより、三姉妹の末っ子に至るまで乳がんで命を落とす事態となり、遺伝性がんへの警戒を促している。

引用:ゲッティイメージズ
引用:ゲッティイメージズ

英メディア「ミラー」などはジェフリー・カッシングさんという男性が大腸ポリープ検査中に偶然乳がんが発見されたと報じた。

カッシングさんは医師に指摘されるまで、自身の胸にしこりがあることに気づいていなかった。遺伝子検査の結果、カッシングさんはBRCA2変異保有者と判明し、2019年に腫瘍切除手術を受けたが、残念ながら2022年に心臓発作で亡くなった。

父親が乳がん診断を受けた後、三人の娘全員が検査を受け、全員がBRCA2遺伝子変異を保有していることが確認された。症状が見られなかった二人の娘は予防措置として両側乳房切除術と子宮摘出術を選択し、現在はがんのない状態でエストロゲン調整薬のタモキシフェンを5年間服用する予防治療を受けている。

しかし、末っ子の場合は状況が異なっていた。検査時にはすでにがんが脊髄と脳に転移しており、彼女は脇の下にできたしこりを単なる腫れたリンパ節と考えていたという。5人の子を持つ母親であった彼女は、結局7月27日にこの世を去った。

BRCA2変異、男女ともに危険な「家族性がん」の引き金に

BRCA2遺伝子変異は女性だけの問題ではない。

この遺伝子はDNA損傷を修復する腫瘍抑制機能を担っており、変異が存在すると乳がんだけでなく卵巣がん、前立腺がん、膵臓がんなど様々ながんの発生リスクが高まる。

BRCA2変異を持つ女性は、生涯における乳がん発症リスクが最大69%に上昇し、卵巣がんのリスクも大幅に増加する。特筆すべきは、男性がこの変異を持つ場合、一般男性の約80倍の乳がん発症リスクが報告されていることだ。

男性の乳がんは全乳がんの1%未満と稀であるが、BRCA2変異保有者では発生リスクが明らかに上昇する。また、男性は乳がんへの認識が低いため診断が遅れ、進行が早い場合が多い。

そのため、胸部のしこり、乳頭からの分泌物、皮膚のくぼみといった症状がある場合には、必ず専門医の診察を受けるべきである。

引用:ゲッティイメージズ
引用:ゲッティイメージズ

BRCA2変異は親から子へ50%の確率で遺伝する。

直系家族に乳がん、卵巣がん、前立腺がんの患者が複数いる場合、特に男性の乳がん例が見られる家族では、遺伝子検査を積極的に検討すべきである。

変異が確認された場合は、予防的手術、定期的な画像検査、ホルモン調整薬の服用など、個別のリスク管理が必要となる。

専門家らは、BRCA2変異は女性だけの問題ではなく、男性を含む家族全体の健康問題であるとし、小さなしこりや症状も軽視せず、必ず専門医の診察を受けるよう強調している。

織田昌大
odam@kangnamtimes.jp

コメント0

300

コメント0

[トレンド] ランキング

  • 【狂気】札幌で恐怖の183キロ暴走…50歳会社員を逮捕「釣りのため早く帰りたかった」
  • 「南極初の性的な不祥事」極限環境で同僚科学者に犯行…“地理的孤立”利用の悪行に懲役10年
  • 【宇宙危機】直径65m小惑星「2024 YR4」、月衝突の可能性!「核兵器で爆破論」浮上も破片が地球襲来のリスク
  • 「便秘解消」ドリンクにトイレットペーパー…下剤まがい販売で健康被害拡大
  • 出産直後の赤ちゃんをゴミ箱に…「翌日は地下アイドルを見に」23歳女が法廷で罪認める
  • 「こんなイケメンは初めて!」60代女、SNSで知っただけの男性をストーキングし、“求婚のおねだり”

こんな記事も読まれています

  • 【リーク情報】テスラ低価格モデルY「E41」詳細判明…装備簡素化で3万5,000ドル、年内投入か
  • 「個人情報流出懸念」…中国製EV、コネクテッド機能で“車内会話まで収集か?
  • 【小型SUV新時代】メルセデス・ベンツ、Aクラス後継を2028年投入へ…高級偏重から戦略転換
  • 「新型RAV4公開」トヨタ2026年モデル、デジタル化&最新安全技術でSUVベストセラーがさらに進化
  • トランプ氏、大統領再選後1年で資産「4500億円」増加!「自己最高」の資産総額達成
  • 「北は核100基を作れる」韓国統一部長官が衝撃警告…彼が示した“唯一の切り札”は?
  • 「解放」か「侵略」か…ロシア国防省「ウクライナ領4,714㎢掌握」誇示!
  • 「トランプ、EVを葬り去る」日産・ホンダ、米国向け生産を相次ぎ停止…‟停滞懸念”で戦略を再検討

こんな記事も読まれています

  • 【リーク情報】テスラ低価格モデルY「E41」詳細判明…装備簡素化で3万5,000ドル、年内投入か
  • 「個人情報流出懸念」…中国製EV、コネクテッド機能で“車内会話まで収集か?
  • 【小型SUV新時代】メルセデス・ベンツ、Aクラス後継を2028年投入へ…高級偏重から戦略転換
  • 「新型RAV4公開」トヨタ2026年モデル、デジタル化&最新安全技術でSUVベストセラーがさらに進化
  • トランプ氏、大統領再選後1年で資産「4500億円」増加!「自己最高」の資産総額達成
  • 「北は核100基を作れる」韓国統一部長官が衝撃警告…彼が示した“唯一の切り札”は?
  • 「解放」か「侵略」か…ロシア国防省「ウクライナ領4,714㎢掌握」誇示!
  • 「トランプ、EVを葬り去る」日産・ホンダ、米国向け生産を相次ぎ停止…‟停滞懸念”で戦略を再検討

おすすめニュース

  • 1
    「60年の常識を破る!コンピューターマウスに革命」手首の痛みを解決する“最新人間工学の答え”は?

    IT・テック 

  • 2
    「不倫じゃないのに!」元女性幹部、誤った報道でキャリアと家族を失う…殺害脅迫まで

    smartnews 

  • 3
    「正直、好印象じゃなかった」イ・ビョンホン、名匠パク・チャヌク監督との出会いを赤裸々告白

    smartnews 

  • 4
    ロシア領空侵犯連発!トランプ氏「撃ち落とせ」発言で東欧諸国は“撃墜態勢”、独仏は“慎重姿勢”で対立

    ニュース 

  • 5
    通報したのは恋人だった…違法賭博に続く飲酒運転「言い訳なし、深く反省」

    smartnews 

話題

  • 1
    4億円超の横領…会社資金を仮想通貨に投資した女優、“全額返済”で実刑免れ

    smartnews 

  • 2
    米国版アイアンドーム「IFPC」が韓国配備完了!ドローン・巡航ミサイル・迫撃砲も全方位で制圧

    ニュース 

  • 3
    「ドローン戦争迫る、ロシアに即制裁を!」ゼレンスキー、国連で対ロ制裁を世界に緊急訴え

    ニュース 

  • 4
    「石のように愚かな嘘つき!」トランプ大統領、ハリス前副大統領の“僅差”発言に激怒

    ニュース 

  • 5
    「iPhone17、過去作の名声にスクラッチ!」18万円の高額でも摩耗に脆弱、Appleの“火に油を注ぐ”弁明は?

    IT・テック 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]