トランプ「我々だって上手くやれるさ」…ロシアの「米連邦裁判所ハッキング報道」一蹴、米露会談で“軽く追及”予定か

ロシアが米裁判所のコンピューターネットワークをハッキングし、米連邦裁判所の文書を盗み出した可能性があるという懸念について、米国のドナルド・トランプ大統領は「大げさに騒ぐ必要はない」と一蹴した。

トランプ大統領は13日（現地時間）、ワシントンの「ジョン・F・ケネディ・センター」で開催された行事に出席し、ロシアが米連邦裁判所の文書を管理するコンピューターネットワークのハッキングに部分的な責任があるとの報道に関する質問に、次のように答えた。

トランプ大統領は「皆さんは驚きましたか？」と反問し、「彼らはハッキングで侵入する。それが彼らのいつものやり方だ」と述べた。さらに「彼らはこれを非常に上手くやる」とし、「我々も上手くやる。実際には彼らよりも優れている」と強調した。

前日、ニューヨーク・タイムズ（NYT）は、ロシアに所在する主体が裁判所の文書管理システムをハッキングしているとみられ、「最近も封印された記録を汚染した」と報じた。裁判所のコンピューターネットワークには、一般公開されている法廷文書だけでなく、国家安全保障と関連する犯罪を犯した個人情報などの機密記録も保管されている。NYTは、このハッキングが数年にわたって行われたと判断している。

トランプ大統領が15日にアラスカでロシアのウラジーミル・プーチン大統領と首脳会談を行い、ウクライナ戦争問題を協議する予定の中、裁判所のコンピューターネットワークのハッキングに関する報道が出た。トランプ大統領は、このハッキング問題を首脳会談でプーチン大統領に「追及する可能性もある」と述べた。彼は、この問題を深刻に受け止めていないという認識を示したようだ。