米アメリカン航空元客室乗務員、機内での未成年撮影で懲役18年6か月
米アメリカン航空の元客室乗務員が、機内トイレで未成年の少女を撮影した罪で懲役18年6か月を言い渡された。判決には出所後5年間の保護観察も含まれる。
『CNN』や『ワシントン・ポスト』などが7月24日(現地時間)に報じた。
ボストン連邦地裁のジュリア・コビック判事は23日の公判で、被告エステス・カーター・トンプソン3世の行為を「おぞましい」と非難し、「被害児童の純真さが損なわれた」と述べた。

事件は2023年9月2日、ノースカロライナ州シャーロット発ボストン行きの便で発生。当時14歳の少女がトイレを利用した際、便器の蓋に赤いステッカーで隠されたiPhoneを発見し、犯行が発覚した。少女は近くのトイレが使用中だったため、トンプソンに案内されファーストクラスのトイレに入っていたという。
少女は直ちに両親に知らせ、母親が他の乗務員に通報。トンプソンは翌年1月、バージニア州リンチバーグで逮捕された。捜査の結果、被告はこの事件以外にも9か月間にわたり、7~14歳の少女4人を同様の方法で撮影していたことが判明した。
これらの証拠を受け、トンプソンは今年3月、児童に対する性的な搾取未遂と児童を性的に描写した違法画像所持の罪を認めた。法廷で被告は「利己的で歪んでおり、間違っていた」と謝罪したが、裁判所は犯罪の重大性を考慮し、重刑を科した。
この事件は、航空機内における乗客の安全とプライバシー保護への警戒を高め、特に未成年を狙ったデジタル犯罪の深刻さを改めて浮き彫りにした。
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