西日本の夜空を彩った巨大火球、闇を昼のように照らす
西日本の空に巨大な流星が落下し、夜空が一瞬にして昼のように明るくなる壮観な光景が広がり、注目を集めている。
この現象は通常の流れ星より遥かに大きく明るく輝く「火球」だと伝えられた。

20日付のNHKやTBSなどの報道によると、このような現象は19日午後11時頃、近畿・四国・九州を中心に観測されたという。
福岡空港、関西国際空港、名古屋港はもちろん、東京近郊でも目撃情報が相次ぎ、多くの市民がSNSに関連動画を投稿した。
SNSに公開された動画には、夜空が一瞬で白昼のように輝く驚きの光景が映し出され、大きな話題を呼んだ。
動画では、丸い巨大な光が暗い夜空を横切るように落下し、瞬時に閃光を放って空全体を照らす様子が捉えられていた。
専門家が語る火球の特徴
火球の落下に伴い発生したとみられる空気振動が周辺の気象台で観測された。天文学者らは、今回の火球は「数年に一度目にするほどの明るさだった」と評価している。

平塚市博物館で天文を担当する藤井大地氏は「数年に一度程度の非常に明るい火球だったと考えられる。極めて強い光を放ったため、隕石となって地表に到達した可能性もある」と説明した。
専門家の分析によると、この火球は宇宙空間では直径約10mほどの岩石だった可能性があり、火球の中でも稀に見る強烈な輝きを示したという。
日本では5年前にも東京などで巨大な火の玉が目撃され話題となったが、今回の火球の落下地点は海上と推定され、実際に隕石が発見される可能性は低いとみられている。
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