カナダのマーク・カーニー首相は24日(現地時間)、ウクライナの戦後安全保障を確保するための派兵可能性を示唆した。ウクライナ独立記念日に合わせて首都キーウを訪れたカーニー首相は、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談し、「ウクライナ軍の力だけで安全を確保するのは現実的ではなく、西側同盟国の安全保障支援が不可欠だ」と述べた。
特に「陸・海・空での安全保障の方法を議論しており、部隊駐留の可能性も否定しない」と強調した。カーニー首相は、ウクライナの戦後安全保障のための「有志連合」が米国と協力してウクライナ防衛力を強化していると述べた。

ウクライナとカナダの国防相は、両国首脳の立会いのもと、ドローン(無人機)などの軍事装備を共同生産する防衛協定を締結した。ウクライナのデニス・シュミハリ国防相は「この協定は両国の国防および産業協力を深化させ、生産能力を拡大し、防衛製品の供給の安定性と継続性を高めることを目指している」と述べた。
さらに「この協定によりカナダにウクライナの防衛産業企業を設立しやすくなり、ウクライナ軍へ最新の武器と軍事装備を長期的に提供できるようになる」と付け加えた。
カーニー首相は10億カナダドル(約1,064億6,659万円)以上の軍事援助パッケージも発表した。ドローン、装甲車、その他の軍需品が含まれており、9月からウクライナに引き渡される予定である。
ゼレンスキー大統領はカーニー首相とともにウクライナの新たな防衛技術開発の現状を視察した。彼は「これらは我が国を守るためにウクライナで製造されている武器と装備だ」と述べ、国産武器生産の重要性を強調した。
また、ゼレンスキー大統領は共同記者会見で「現在(ロシアの攻撃に対して)国産の長距離兵器を使用している」と述べ、「最近米国とはこの問題について協議していない」と語った。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は23日、米国がここ数か月、ウクライナのロシア本土への長距離攻撃を阻止してきたと報じている。

ゼレンスキー大統領は、ロシアが即時の首脳会談を拒否しているにもかかわらず、「首脳間の会談が前進する最も効果的な方法である」とし、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領との二国間首脳会談を重ねて要求した。
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