
夫の献身的な看病でがんを克服した妻が、その後別の男性と不倫関係を持ち、離婚を求めていたことが明らかになった。
この出来事は、最近放送されたYTNラジオ番組『賢いラジオ生活』で紹介された。番組によると、結婚15年目で子どもが一人いる夫婦の話だという。
夫のAさんは、結婚生活を通じて妻の暴力的な性格に苦しんでいたと語った。子どもの世話を手伝うため義理の妹も同居していたが、妻は怒りを抑えられず、夫の頬を殴ったり、携帯電話を投げて頭にけがをさせるなどの暴力を繰り返していた。
そんな中、妻が癌と診断されると、Aさんと義理の妹が看病にあたった。Aさんは体重が5キロ以上減るほどに尽力し、妻の回復に全力を注いだ。
やがて妻は完治の判定を受けたが、Aさんを待っていたのは裏切りだった。妻が回復後に別の男性と関係を持っていたことが発覚したのである。
Aさんは妻の携帯電話から不倫の写真を見つけ、さらに自宅では「離婚祈願」と書かれたお札まで発見した。
結局、夫婦は離婚することになり、裁判所は妻の暴力や不倫を考慮してAさんの訴えを認めた。財産分与においても夫の寄与分が大きいと判断され、慰謝料の支払いも命じられた。
この事例について、弁護士は「離婚では、いわゆる『けしからん行為』が慰謝料や財産分与に反映される」と説明した。「通常は『結婚生活10年なら財産分与は5対5』とされるが、この夫婦の場合は結婚生活が長かったにもかかわらず、夫の貢献度が大きく認められ、慰謝料も上乗せされた」と述べた。
一方、「離婚祈願」のお札については「お札自体の使用は刑事処罰の対象にはならないが、脅迫目的で利用したり、儀式で不安を与えた場合には処罰対象となる可能性がある」と指摘した。
番組の中で、司会者が「妻は望んだ通りに離婚するのではなく、離婚しない方がよかったのではないか」と問いかけると、弁護士は「妻は有責配偶者なので、夫が応じなければ離婚は成立しなかった。しかし精神的にあまりにもつらい状況では一緒に暮らす意味がない。離婚すべきだ」と答えた。
また、最後に弁護士は「心の傷は一人で抱えながら我慢せず、原因となる悪質な行為を法律で正しく裁くべきだ」と強調した。
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