
中国との軍事的緊張が高まる中、台湾が独自に開発した高高度ミサイル防衛システム「強弓1」が一般に初公開された。18日、台湾・中央通訊社によると、この日台北南港展示センターで開幕した「TADTE – 台北国際航空宇宙・国防技術展」において、台湾の国策防衛機関である国家中山科学研究院が開発した「強弓1」が初めて一般公開されたという。
「強弓1」は、従来の「天弓3」ミサイルを改良した高高度対空ミサイルで、従来の「天弓4」から名称変更された。迎撃高度は70kmに達し、これは「天弓3」(45km)や米国のパトリオット3改良型(40km)を上回る性能である。天弓ミサイルシステムは、中国本土から発射される弾道ミサイルを迎撃するために開発され、「台湾版THAAD」と呼ばれている。
台湾当局は「強弓」ミサイルの開発を継続する方針であり、現在、次世代型「強弓2」の開発も進めている。「強弓2」は、迎撃高度100kmに対応可能な「2A型」と、射程1,000km級の地対地ミサイル「2B型」の2種類が開発中である。現地メディアは「強弓1」が既に量産段階に入ったと報じている。

今回の展示会は18日から20日まで開催され、過去最大規模になる14か国、400社以上の防衛産業企業が参加した。台湾国防部は展示スペースを4つのゾーンに分け、計51種類の最新兵器を公開した。
特にドローン(無人機)分野では、一人称視点(FPV)ドローン、爆弾投下型ドローン、自爆型ドローン、偵察型ドローンなど、4種類の多目的ドローンが披露された。このうち、爆弾型と自爆型ドローンは今回初めて公開された新型兵器である。また、米国から導入されたM1A2T・エイブラムス戦車とHIMARSも展示された。
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