
リトアニア検察は、欧州各国で放火攻撃を計画・組織した容疑のあるロシア関連の容疑者ネットワークを摘発したと発表した。 ニューシスによると、リトアニア検事総長は17日、容疑者らが他のEU諸国や英国にロシア情報機関の代理として手製爆弾入りの小包を送付したと述べた。小包には、マッサージクッションや化粧品チューブに隠された着火性爆薬とタイマー付き起爆装置が仕込まれていたという。
ロシア、リトアニア、ラトビア、エストニア、ウクライナ国籍の計15人がこのテロ行為の計画・実行の容疑で捜査対象となっている。当局は、このうち3人に国際逮捕状を発行したと明かしたが、逮捕者数については言及を避けた。 欧州の安全保障当局者らは、以前からロシア情報機関がウクライナ支援への報復として欧州諸国に対するサボタージュを行っていると主張していた。 リトアニア検察によると、これらの小包は2024年7月19日にリトアニア国民によって発送された。1つはDHL貨物機でビリニュスから英国へ、他の2つはDPDトラックでポーランドへ送られたという。
そのうち1つは最終目的地に到着する前にライプツィヒのDHL物流センターで発火した。ポーランドへ向かっていた1つは7月21日にDPDトラック内で爆発し、翌22日には英国バーミンガムのDHL倉庫で3つ目の小包が爆発した。しかし、4つ目の小包は技術的な不具合で爆発しなかった。 捜査の過程で、リトアニア、ポーランド、ラトビア、エストニアで30件以上の捜索が行われ、さらに多くの放火装置を発見した。当局は、これらの装置が追加攻撃の計画・実行に使用された可能性があるとみている。調査の結果、これらの小包には産業用および軍事用に使用される高可燃性物質のテルミットが含まれていたことが判明した。
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