
インドネシア・アチェ州にて、公共の場でキスをしたとして、男2人が市民の前で公開鞭打ちの刑に処された。
デイリー・メールが現地時間29日に報道した内容によれば、州都に位置する公園において、20歳と21歳の男それぞれが藤素材の棒で鞭打ちを76回受けたという。両名は約4ヶ月の拘留期間が刑期に考慮され、当初の刑から4回分の鞭打ちが減刑された。
今年4月、2人は同公園内の公衆トイレで抱擁やキスをしているところを市民に目撃され、通報を受けた警察に逮捕された。その後、イスラム教裁判所が鞭打ちの刑を下し、今回の刑は群衆の面前で執行された。
アチェ州は、インドネシアで唯一シャリーア(イスラム法)が公式に適用される特別自治州であり、同性愛のみならず、婚外性交渉や賭博、飲酒なども鞭打ちの対象となる。
この日の鞭打ち刑の執行には、問題のカップルのほか、婚外性交渉、異性との不適切な接触、オンライン賭博の容疑で起訴された女3名と男5名も含まれていた。
国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは、この事件を強く非難した。
地域調査責任者のモンチェ・フェレール氏は、声明を通して「合意の上での性行為を理由に2人の男性を公開処刑することは、国家主導の差別と残虐行為を示す衝撃的な事例」と述べ、「アチェ州およびインドネシア当局は、ただちにこのような非人道的な処罰を中止すべきだ」と強く訴えた。
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