ミシガン州のモルモン教会で4人死亡
ノースカロライナ州では3人が犠牲に
トランプ大統領、各地への軍投入を加速か

今年9月28日(現地時間)、米国ミシガン州の末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)で銃撃と放火事件が発生し、少なくとも4人が死亡、8人が負傷した。前日にはノースカロライナ州の観光地ビーチで銃乱射事件が起きており、3人が死亡するなど、米国内で銃撃事件が相次いでいる。ドナルド・トランプ大統領が、こうした事件を理由に知事や市長の反発を押し切って各地への軍投入を一層加速させるとの見方が強まっている。
現地警察によれば、犯人はミシガン州出身の40代男性で、同州グランドブランクのモルモン教会に車で突入した後、突撃銃を乱射した。警察との対峙の末に現場で死亡したという。捜査当局は現場で4人の死亡と8人の負傷を確認。当時、教会には数百人の信者がいたが、犯人の放火により火災が発生し、建物は大きく損壊した。火災は鎮火しておらず、さらなる犠牲者が出る可能性があるとみられる。また、現場から爆発物が見つかったとニューヨーク・タイムズ(NYT)は報じている。
トランプ大統領はSNS「トゥルースソーシャル」に「今回の事件は米国内のキリスト教徒を狙った攻撃の一つに見える。我が国に蔓延するこの暴力という疫病は、必ず直ちに終わらせなければならない」と投稿した。政治・宗教を標的にしたテロや無差別銃撃が続く中、トランプ大統領の強硬姿勢に一層の正当性が与えられる形となっている。
前日(9月27日)にもノースカロライナ州南東部サウスポートの観光地ビーチで、ボートに乗った男がバーに向けて銃を乱射し、3人が死亡、6人が負傷する事件が発生していた。
さらに、トランプ大統領は最近、テキサス州ダラスの移民税関執行局(ICE)収容施設での銃撃事件を受け、オレゴン州ポートランドをはじめとする移民収容施設への軍の配備を指示した。27日にはトゥルースソーシャルで「ICE施設がアンティファ(Antifa)や他の国内テロリストに包囲されている。必要であれば全面的な武力行使を承認する」と強調した。
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