
酒と薬物に酔った英国人の男が、機内で客室乗務員にプロポーズし、断られると暴れ、懲役刑を言い渡された。
29日(現地時間)、英紙『デイリー・メール』は、8月18日に英国リーズ・ブラッドフォード空港を出発し、スペイン・アリカンテに向かっていた航空機が、30歳の英国人マシュー・テイラー氏による機内での乱暴行為のため、離陸からわずか8分で引き返したと報じた。
2児の父であるテイラー氏は、搭乗後すぐに客室乗務員ブルック・クロスリー氏にプロポーズ。断られると、ハイタッチを交わしてその場を去ったという。テイラー氏は搭乗前、車内でコカインを使用し、空港ラウンジではビール缶約7本分(1本約500ml)を飲んでいたとされる。
離陸後、テイラー氏は着席を拒否し、他の乗客と口論となった。制止しようとする乗務員に対しても暴言を吐き、「俺に命令するな」と罵倒した。さらに、乗務員を助けようとした乗客の一人がテイラー氏に殴られる事態も発生した。
当時、機内には148人の乗客がおり、その中には高齢者や子どもも多数含まれていた。
報告を受けた機長は、離陸から8分後に「レベル2インシデント」を宣言し、航空機をリーズ・ブラッドフォード空港へ引き返させた。テイラー氏はこの決定にも従わず、乗務員に対して「警察が来れば第三次世界大戦になる」と暴言を吐き脅したという。この騒動により、アリカンテ行きの便は2時間24分遅延し、航空会社は代替便と乗務員の手配を余儀なくされた。
法廷でテイラー氏は「恥ずかしく、罪悪感を感じている」と述べ後悔の意を示したが、リーズ・パウンド裁判所は、乗客が撮影した50分間の暴行映像を証拠に、懲役10か月と187ポンド(約3万7,000円)の罰金を言い渡した。
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