中国でシャオミの電気自動車が再び死亡事故 株価一時8%超下落
衝突後に出火 救助試みるもドア開かず

中国四川省成都市で、シャオミ(Xiaomi)の電気自動車「SU7」が交通事故を起こした後に炎上し、運転者が死亡した。これを受け、13日(現地時間)の香港市場でシャオミ株が急落した。
聯合インフォマックスによると、同日の香港株式市場でシャオミ株は一時、前日比8.7%安の47.5香港ドル(約900円)まで下落し、4月末以来の安値を付けた。
その後、下落幅をやや縮め、14日午後4時44分(日本時間)時点では前日比5.71%安の49.08香港ドル(約930円)前後で取引されている。
中国メディアの澎湃新聞などによると、13日午前3時ごろ、中国四川省成都市内の道路で「SU7」が交通事故を起こした。現場映像によれば、車両は信号のある交差点で右折車を避けようとしてハンドルを左に切った際に制御を失い、道路中央の緑地帯に衝突し、対向車線に転がった後、火災が発生し、炎が急速に燃え広がったという。
事故後、運転者は車内に閉じ込められた状態で救助が遅れ、周囲の人々が窓を割ろうとしたが破壊できず、ドアも開かなかった。消防隊が出動して火を消し止めた後、ハンマーと電動のこぎりを使ってドアをこじ開けたという。
「SU7」は、家電メーカーとして知られるシャオミが2021年に電気自動車(EV)事業への参入を表明してから3年後の2024年3月に発売した初のEVモデルである。
同モデルでは、今年3月にも中国安徽省の高速道路で自動運転モード中にガードレールへ衝突し、乗員3人全員が死亡する事故が起きている。
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