
米国のロボットスタートアップ「Figure AI」が、新型ヒューマノイドロボット「Figure 03」を発表した。
Figure 03は従来モデルと比べて性能が大幅に向上した。カメラの処理能力は2倍に強化され、遅延時間は25%短縮、視野角も60%拡大された。これにより、複雑な環境下でも迅速かつ正確に動作できるようになった。手のひらに搭載されたカメラが近距離視野を補い、物体の把持精度を高めている。さらに指先の高感度センサーは3グラム(約0.1オンス)の圧力まで検知可能だ。
駆動性能も進化している。アクチュエーター(駆動装置)の動作速度が2倍に向上し、より強力なトルクを発揮することで人間並みの作業速度を実現した。音声対話機能も強化され、スピーカーとマイクの性能向上によって明瞭な会話が可能となった。
また、足部に内蔵されたコイルによって、充電パッドからのワイヤレス充電が可能になった。Figure AIは製造プロセスを大量生産向けに最適化し、低コストの生産体制へと移行している。これにより、今後4年以内に年間10万台の生産を目指すとしており、ヒューマノイドロボットの量産時代に向けた体制を整えつつある。
コメント0