折りたたみiPhone価格、予想より安くなるか…核心部品「ヒンジ」の原価低下の見込み
ヒンジASP、予想を下回る約1万642円前後か…フォックスコンの組立最適化が寄与
アップル、折りたたみiPhoneをフラッグシップ戦略として継続…iPhone 18と同時発表の可能性

アップルが来年にも初の折りたたみiPhoneを発売する見通しのなか、核心部品である「ヒンジ(蝶番)」の製造原価が当初の市場予想を大幅に下回る可能性が浮上した。これにより、折りたたみiPhoneの製造原価が削減され、アップルが当初予想より低価格で提供するか、あるいは巨額の利益率を拡大する有利な状況になるとの分析が示されている。
今年10月15日の業界情報によると、アップルのサプライチェーンに精通しているとされる台湾のTFインターナショナル証券の郭明錤アナリストは、最近の報告書で折りたたみiPhone用ヒンジの平均販売価格(ASP)が予想を大きく下回ると主張した。
郭明錤は、折りたたみiPhoneのヒンジ価格が量産開始時点で約70〜80ドル(約1万642円〜1万2162円)程度になると予測している。これは、市場で一般的に予想されていた100〜120ドル(約1万5203円〜1万8244円)以上を大幅に下回る水準である。
このヒンジコスト低下の主な要因は、安価な素材の採用ではなく、フォックスコン(Foxconn)による組立設計の最適化が功を奏したためとみられる。複雑な機械構造を持つ折りたたみスマートフォンのヒンジの設計および組立工程において、フォックスコンが生産効率を最大化し、原価削減に成功したというわけだ。
折りたたみiPhoneのヒンジサプライチェーンは、フォックスコンと台湾のヒンジ専門メーカー新日興(SZS)の合弁会社が主導する構図だ。この合弁会社は全ヒンジ注文量の約65%を確保し、サプライチェーンの中核を担うと予想されている。郭明錤は、フォックスコンが合弁会社でより大きな持分を保有しており、今後サプライチェーンの方向性を主導すると見込んでいる。
残りの35%のヒンジは、米国を拠点とする部品メーカーのアンフェノール(Amphenol)がが供給するとされる。また、アップルの協力企業であるラックスシェア・ICT(Luxshare ICT)が2027年以降、追加のヒンジ供給業者として参入する可能性もある。
これにより、ヒンジサプライチェーン内での競争がさらに激化し、今後ヒンジコストがさらに低下する余地もあると見込まれる。ヒンジは、画面の動作の信頼性と製品の耐久性を左右する折りたたみスマートフォンの核心部品核心部品であり、素材はステンレス鋼やリキッドメタル、アルミニウムやチタンフレームなど多様に検討されている。
すでにモバイル市場では、折りたたみiPhoneがiPhone 18シリーズと同時期に登場するとの見方が広がっている。発売時期は2026年秋が有力とされる。기호도 저
特に、アップルは折りたたみiPhoneを既存のiPhone 18 Pro Maxよりも上位に位置づけ、最高価格帯のフラッグシップモデルとして展開する計画だと報じられている。これは、サムスンが折りたたみスマートフォンをSシリーズとは別に「Zシリーズ」として展開している戦略と対照的である。
アップルが折りたたみ市場への参入にこれほど時間をかけた背景には、サムスンが直面してきた「ディスプレイのしわ」問題を完全に克服したいという技術的こだわりがあった。しかし、最近のサプライチェーン内部情報によると、アップルは「完全な無しわディスプレイ」実現をいったん見送り、市場投入を優先する方針に転換したとされる
ヒンジコストの削減により製造コストは低下したが、これが最終販売価格に反映されるのか、あるいはアップルがマージン拡大を選ぶのかは不透明だ。予想比20〜40ドル(約3,040〜6,080円)のASP削減は、アップルにとって利益率改善、またはサムスンやファーウェイ(Huawei)との競争力強化につながる可能性がある
折りたたみiPhoneは、サムスンのGalaxy Z Foldシリーズのように、横開き型デザインで登場する可能性が高い。サムスンは、アップルに先駆けて来年7〜8月頃にFold 8を発売し、折りたたみ市場でのリーダーシップ強化を狙う見込みだ。折りたたみiPhoneの価格が予想より低くなる見込みが強まるなか、来年から本格化する折りたたみスマートフォン市場への注目が一層高まっている。
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