
職場で関係が悪化していた同僚のコーヒーに殺虫剤を混入したとして起訴された看護助手に、実刑判決が言い渡された。
ニューシスによると、議政府(ウィジョンブ)地方裁判所の南楊州(ナムヤンジュ)支部刑事1部(部長判事キム・グクシク)は9月29日、殺人未遂の罪で起訴された看護助手A(54)に懲役2年を言い渡したと明らかにした。
Aは3月28日、京畿道九里(グリ)市のある韓医院で同僚の看護助手B(44)が席を外した隙にBのコーヒーに農業用殺虫剤を混ぜたとされる。
その後、コーヒーを飲んだBは味の異常に気づき、すぐに飲むのをやめたため、命に別状はなかった。ただ、事件後には胃腸障害や不安障害に苦しむことになったと報じられている。
Aが使用した殺虫剤は、当該韓医院で害虫駆除のために保管されていた農業用製品だった。成分が大量に曝露した場合、粘膜刺激や嘔吐、吐き気、無呼吸、動悸、感覚異常などを引き起こす恐れがあるとされる。
裁判部はAの犯行自体は認めたが、殺害の意図まであったと断定するのは難しいと判断した。キム部長判事は「致死可能性を事前に検索したり確認したりした痕跡はなく、使用された殺虫剤で人が死亡するかどうかも不確実である」とし、「被害者を殺害しようとする意図までは認め難い」と述べた。
また、「被告人に前科がないこと、被害者の傷害の程度が比較的軽微であること、被告人が被害者に2,000万ウォン(約211万円)を供託したが被害者がこれを拒否したことなどを量刑に考慮した」と説明した。
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