
韓国で、ライターとスプレー式殺虫剤を使ってゴキブリを退治しようとした20代の女が、自宅で火災を引き起こし、近隣住民を死亡させるという事件が起きた。警察は当容疑者を逮捕した。
水原地方裁判所のイ・ソンユル令状担当部長判事は21日、過失致死の容疑で起訴されたA容疑者に対する勾留前被疑者尋問(いわゆる令状実質審査)を行い「逃走の恐れがある」として勾留令状を発付した。
火災は20日午前5時35分頃、京畿道(キョンギド)・烏山市(オサン市)・闕洞(クォル洞)の商業兼住宅2階で発生した。A容疑者はこの日、自宅内でライターとスプレー式殺虫剤を使ってゴキブリを駆除しようとした際に火災を引き起こし、近隣住民を死傷させた疑いが持たれている。
この火災で、同建物の5階に住む中国籍の30代女性B氏が避難中に転落し、病院に搬送されたが治療中に死亡したことが明らかになった。また、他の住民8人も煙を吸うなどして負傷した。
B氏は2か月前に出産したばかりで、生後2か月の乳児と夫とともに避難していたという。
火災発生時、B氏は窓を開け、わずか1メートルも離れていない隣の建物に助けを求め、乳児を無事に避難させた。続いて、夫も窓を通じて隣の建物へと脱出したが、B氏は隣の建物の内部まで入り切れずに転落したとされている。
A氏は警察の調べに対し、「動画サイトで見た方法をまねてゴキブリを駆除しようとした」と供述した。
警察は、死者1人、負傷者8人の重大な被害が出たことを重く見て、A氏に対する勾留令状を請求した。
今後、火災の詳しい経緯を調べたうえで、事件を検察に送致する方針だという。














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