
いわゆる「夢の武器」と呼ばれる「レールガン」を、米国が導入する可能性が浮上している。最近、海軍専門メディアのネイバルニュースは、米軍需企業ジェネラル・アトミックス(GA)がワシントンD.C.で開催された米陸軍協会の年次会議において、新型レールガンのデザインを公開したと報じた。
世界最大の無人機(ドローン)メーカーとして知られるGAが開発中のレールガンは、最大マハ6の速度で発射体を発射可能で、エネルギー容量は3〜32メガジュール(MJ)の3種類のモデルが存在する。特にGA側は、このレールガンで弾道ミサイルと巡航ミサイルを迎撃できると主張しており、これは米国がグアムにあるインド太平洋地域の前哨基地の強化を図る動きと連動している。
SF映画に登場するような武器であるレールガンは、火薬ではなく電気エネルギーを推進力に変換して弾丸を発射する先進的な兵器である。秒速2km、すなわち音速の6倍の速度で発射され、100〜200km先の標的を瞬時に破壊する能力を持ち、未来の戦争の様相を一変させる「ゲームチェンジャー」または「夢の武器」と評価されている。
長年、レールガンの開発に巨額の資金を投じてきた米軍だが、進展が遅れ、2021年に最終的にプログラムが終了した。しかし、GA側は、米軍のプログラム中止後も独自に研究開発を継続し、レールガン技術の運用上の問題点と技術的な課題を解決したと主張している。

一方、中国や日本などが開発中のレールガンは目覚ましい進展を見せている。中国人民解放軍海軍工程大学・電磁エネルギー全国重点実験室のチームは、2023年の論文で、秒速2kmで100〜200km内の目標物を狙えるレールガンを連続して120発発射することに成功したと発表し、世界を驚かせた。
特に、2016年から本格的な開発に着手した日本・防衛省傘下の防衛装備庁(ATLA)は、2023年に海上で試作レールガンの試射を成功裏に終えたと発表した。さらに9月、ATLAは海上自衛隊の支援を受け、艦船搭載型レールガンの射撃試験を成功裏に完了したと明らかにした。実際に公開された写真では、火花を散らしながら発射されるレールガンの様子とともに、標的と見られる船舶も確認できる。

ただし、レールガンが実戦で使用されるためには、多くの課題が依然として残されている。大電力の制御技術と耐久性の確保が、核心的な課題である。レールガンは非常に高速で発射体を連続して発射するため、銃身の摩耗が早く、射程と精度に悪影響を及ぼす。
また、レールガンの使用には大容量のエネルギーを蓄えるバッテリーと冷却システムが必要となり、これにより装置が物理的に大型化するため、艦船への統合運用が容易ではない。
















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