
【引用:The Dodo】通行人を猫用おやつの販売台へと導いていた野良猫が、世話を続けてくれた女性と出会い、保護された。新たに「家族」として迎え入れられたという。米国の動物メディア「ザ・ドードー」は、メキシコで野良猫が通行人を誘導しておやつを購入させ、最終的に里親が見つかったと報じた。2020年3月、メキシコ在住のタニア・サンツさんが自宅近くの店に立ち寄った際、店先で野良猫が歩き回っているのに気づいた。

【引用:The Dodo】白い猫が一匹、店先に座っていた。猫は偶然そこにいたわけではなく、まるで目的を持ってその場所にいたようだった。タニア・サンツさんが店内を歩き始めると、猫は前に立ち、特定の売り場へと導くように進んだ。案内された先は、猫用おやつが並ぶ売り場だった。サンツさんはおやつを数個購入した。数日後、サンツさんが再び店を訪れると、同じ猫に出会った。サンツさんが撮影した動画には、猫が小さな体で販売台へ案内する姿が映っていた。猫は前足を差し出し、まるで「それが欲しい」と伝えるように見えた。サンツさんは再度おやつを購入したが、猫の素性が気になり、店を出たあとで様子を見届けた。その結果、猫が家を持たず路上で生活する野良猫であることが分かった。

【引用:The Dodo】その夜、サンツさんは猫におやつ以上のものを与えることを決めた。猫を自宅へ迎え入れ、静かに抱きしめた。猫がどれほど長く家を持たずに路上で暮らしていたかは分かっていない。ただ、毛が絡まり、尻尾の一部を失っていた姿から、路上での暮らしの厳しさが伝わってきた。今では、他の猫たちと共に穏やかな日々を過ごし、新しい家族の一員として幸せに暮らしている。

【引用:The Dodo】念のため、サンツさんは猫がいた店の従業員に、飼い主が現れた場合は連絡するよう依頼した。サンツさんは米動物メディア「ザ・ドードー」の取材に対し、「店員は、猫を探しに来る人はいなかったと話していた」と述べ、「私が猫を引き取ったことに理解を示してくれた」と語った。店を出る際、サンツさんは猫用のおやつをいくつか購入した。サンツさんは「猫にはおやつをたくさんあげました。今では、もらえるのを楽しみにしているようです」と語った。













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