
青森県六ヶ所村にある日本原燃株式会社(JNFL)の使用済み核燃料再処理工場で、作業員3人が放射線を浴びる事故が発生した。現在、同社が内部被曝の有無を調査している。
29日付の英字紙ジャパン・タイムズは、事故が24日午前11時頃に起きたと伝えた。被曝したのは、制御区域で作業していた協力会社の20~40代の男性派遣社員3人だという。
3人はウラン・プルトニウム混合溶液の脱硝工程施設内部タンクで、放射性物質除去フィルターを交換作業を行っていた。
作業中に放射線量が突然上昇し、3人の作業員は指示に従って現場を離れた。その後、保護マスクの外部フィルター表面で汚染が確認された。
特に2人は、マスクフィルターを外した状態で最大3分間呼吸していたとみられる。通常、放射性物質による汚染が検出された場合、作業員はマスクの吸入口を塞ぎ、息を止めた状態でフィルターを交換するよう安全規定で定められている。
JNFLによると、40代の作業員の鼻腔から放射性物質が検出されたものの、3人とも現在のところ健康に異常は確認されていないという。
同社は現在、彼らがフィルターなしで呼吸することになった経緯と作業中の放射線量が急上昇した原因を調査中だ。また、被曝した作業員の尿や便の検査を通じて、内部被曝の有無を確認していると明らかにした。
 
            


















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