
米国が武器システムの性能を試すため、核兵器搭載可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)の試験発射を行う。
デイリー・メールなどによると、米空軍の地球規模攻撃軍団(AFGSC)は4日(現地時間)の午後11時1分から5日の午前5時1分の間にカリフォルニアのヴァンデンバーグ宇宙軍基地でICBM「ミニットマン3」を発射する予定だと明らかにした。ミサイルは約22分飛行した後、約6,760km離れたマーシャル諸島の目標地点に命中する予定だ。
米国の核戦力の中核資産の一つであるミニットマン3は「個別誘導複数目標再突入体(MIRV)」を搭載できるため、1基のミサイルで複数の目標を同時に攻撃できる。米国は2029年までミニットマン3を段階的に「LGM-35A・センチネル」ICBMに置き換える予定だ。
米国は定期的に非武装核ミサイルの試験を行っている。今年5月にもミニットマン3を発射しており、9月には海軍が「トライデントII」潜水艦発射弾道ミサイルを発射した。しかし、今回のミサイル試験は米国のドナルド・トランプ大統領が核実験再開を示唆した後に行われる初めての核兵器投下手段の実験という点で、より多くの注目を集めている。
トランプ大統領は2日、CBSニュースとのインタビューでロシア、中国、北朝鮮などが核実験を行っているとし、米国も核実験を行う意向を示した。米国は1992年9月に米西部ネバダ州で最後の核実験を実施して以来、核実験を行っていない。このため、一部ではトランプ大統領が言及した核実験が核爆発実験なのか、核兵器搭載可能な武器試験を意味するのかについて混乱が生じている。
核実験を担当する米エネルギー省のクリス・ライト長官は2日、フォックス・ニュースとのインタビューで「我々が今話している試験はシステム試験だと思う」とし、「核爆発ではない。非臨界(臨界前)爆発(non-critical explosions)と呼んでいる」と述べた。















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