
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、外務省や国防省、特殊部隊など関係機関に対し、核実験の実施に向けた準備提案書を提出するよう指示したと、ロシア国営『タス通信』が5日(現地時間)に報じた。
プーチン大統領は同日開かれた国家安全保障会議で、米国による核実験再開について「深刻な問題だ」と指摘し、「ロシアはこれまで包括的核実験禁止条約(CTBT)の義務を厳格に守ってきた。しかし、米国やほかの大国が核実験を行うなら、ロシアも同様に実施する」と述べた。
その後、クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は、「大統領は核実験の実施が適切かどうかを検討するよう指示したもので、今すぐに実施を命じたわけではない」と説明した。
先月30日、ドナルド・トランプ米大統領は自身のSNSを通じて「他国と同じ条件で核実験を開始するよう国防総省に指示した」と明らかにし、「本意ではないが、やむを得ない」と述べた。
ただその後、マイアミで開かれた米国ビジネスフォーラムでの演説では、中国やロシアとともに非核化の推進が可能だとの考えも示した。トランプ大統領は「われわれは核戦力を再編した。アメリカは世界で最も強力な核保有国だ」と強調しつつ、「ロシアが2位、中国が3位だ。われわれ3カ国で非核化計画を進めることもできる。うまくいくか見守りたい」と語った。















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