
中国の国営メディアが日本と共同で実施した世論調査結果の発表を、突然中止した。
ニューシスの報道によると、高市早苗首相が1日に慶州アジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議を機に、台湾代表として出席した林信義総統府資政と会談したことに対する不満を示したとの見方が出ている。
5日、香港の星島日報によると、国営チャイナデイリーと日本の非営利シンクタンク言論NPOが共同で実施し、5日に発表予定であった年次共同世論調査結果が、突如延期された。
中国側が結果を発表する記者会見場に「関係当局者が出席できない」との理由で突然延期を要請したと同紙は伝えている。
専門家らは、この措置はAPEC首脳会議期間中に高市首相が台湾代表の林顧問と会談したことが関連しており、中国の威力誇示と解釈されると星島日報は報じた。
台湾は「一つの中国」の原則に基づきAPECに「チャイニーズタイペイ」という名称で参加している。指導者は首脳会議には出席できず、代表のみが派遣される。
両岸関係が良好だった2010年、胡錦濤主席は横浜での第18回APEC首脳会議で台湾代表として出席した中国国民党名誉主席の連戦氏と会談した。
しかし、両岸関係が悪化した状況下では習近平国家主席は、林顧問と一切接触しなかった。
高市首相が林顧問と会談したことについて、中国外務省は当日ホームページを通じて「日本の指導者がAPEC会議期間中に頑なに台湾側と接触し、これをソーシャルメディアで宣伝したことは『一つの中国』の原則、国際関係の基本規範を深刻に違反した」と非難した。
高市首相は林顧問と約25分間会談した後、会談の写真をSNSに投稿し「協力がさらに深化することを望む」と述べていた。
星島日報は、高市首相は対中国強硬姿勢で知られ、中国は彼女の就任以降、祝賀メッセージを送っていないと伝えた。
習近平国家主席は高市氏との会談で「日中関係には機会と挑戦が共存する」と述べ、「新しい日本の内閣が中国に対する正しい理解を確立することを望む」と語った。
これは昨年11月、習主席氏がペルー・リマでのAPEC首脳会議で、石破茂総理と会談した際に「日中関係は改善と発展の重要な時期にある」と述べたこととは温度差があると星島日報は評価した。
星島日報は、中国は高市首相に寛容ではないため、彼女の任期中に日中関係は悪化するだろうと予想した。














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