
高市早苗首相は就任以来、台湾問題を巡って中国と対立する中、台湾の外交官に最高勲章を授与した。中国外交部は12日、「台湾問題は中国の核心的利益の中の核心であり、日中関係の政治的基盤と日本側の基本的信頼に関わっており、越えられないレッドラインだ」と反発した。
政府は前日、勲章授与式を開催し、台湾の謝長廷(シエ・チャンティン)元行政院長が天皇から旭日大綬章を受けた。旭日章は1875年に制定された日本初の勲章で、大勲位菊花大綬章、桐花章に次いで位が高く、旭日大綬章は旭日章の中で最高等級だ。
8年間、台湾で台北駐日経済文化代表処駐日代表を務めた謝氏は「高市首相と天皇から勲章を受けることは人生の貴重な経験だ」とし、「この受章が無駄にならないよう、今後も日台友好のために努力する」と述べた。

中国外交部の郭嘉昆報道官はこの日の定例会見で、謝氏の勲章について「日本政府が頑なに台湾独立論調を助長する人物に勲章授与を提案し推進したのは、日本が台湾問題で犯したもう一つの誤った行動だ」とし、「中国はこれに断固として反対する」と強調した。
郭報道官は「今年は中国人民抗日戦争と世界反ファシスト戦争勝利80周年であり、台湾解放80周年に当たる年だ」とし、「中国は日本が歴史の罪を深く反省し、一つの中国原則を守る意志を示し、『台湾独立』分離勢力に誤った信号を送らないよう真剣に促す」と述べた。
高市首相は7日、衆議院で台湾有事に関して「(中国が)艦船を使用して武力行使を伴う場合、存立危機事態になる可能性がある」とし、武力介入の可能性を示唆し、中国は強く抗議した。それに対し、中国の薛剣・駐大阪総領事はソーシャル・メディアに「汚い首を切るしかない」との過激な発言を投稿した後、削除した。














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