
米国とベネズエラ間の軍事的緊張が高まる中、米海軍の「ジェラルド・R・フォード」空母打撃群がカリブ海に進入した。今回の配備により、ベネズエラに対する米国の軍事的圧力が最高レベルに達した。Newsisの報道によると、16日(現地時間)の米南部司令部は報道資料を通じて、フォード艦が率いる空母打撃群が16日アネガダ航路を通過してカリブ海に進入したと明らかにしたという。
米南部司令部は「この海上作戦は(ドナルド・トランプ)米大統領の指示に従い、ピート・ヘグセス米国防長官が国土防衛のための超国家犯罪組織解体及び麻薬テロ対応命令を支援するよう命じたことにより実施された」と説明した。続けて「今回の展開は麻薬撲滅を目指す『サザン・スピア(Southern Spear)作戦』の一環で、空母はカリブ海に配備された強襲上陸準備群及びこれに搭乗した海兵遠征隊などと合流する予定だ」と伝えた。さらに「米軍はカリブ海地域に配備され、米南部司令部の任務、国防省指示の作戦、そして違法麻薬密売阻止及び国土防衛という大統領の優先課題を支援する」と強調した。
フォード空母はイージス艦「ベインブリッジ(DDG-96)」、「マハン(DDG-72)」、「ウィンストン・S・チャーチル(DDG-81)」と共にカリブ海の北部海域で作戦を実施し、最近南部司令部の作戦区域に進入した。米南部司令部のアルビン・ホルシー司令官は「我々は断固たる意志と精密な戦力運用を通じて、地域を不安定にしようとする超国家的脅威に対応する準備ができている」と述べ、「フォード空母打撃群の投入は、西半球の安全と米国本土の安全のための重大な措置だ」と強調した。
フォード艦は2017年に就役した米海軍の最新空母であり、世界最大規模の空母だ。5,000人以上の乗組員が搭乗し、「F/A-18E/F・スーパーホーネット」航空機、「E-2D・アドバンスドホークアイ」早期警戒機など最大75機の航空機を運用できる。原子力推進空母11隻のうちの1隻であるフォード艦の急派は、通常数年前から計画される空母配備スケジュールと比較して異例だという評価がある。
米国は先にトランプ大統領の指示でベネズエラの麻薬カルテルをテロ組織に指定し、これを狙って軍事作戦を拡大してきた。米軍は9月以降カリブ海及び東太平洋海域で麻薬運搬船と疑われる船舶に対して最低20回の空爆を実施し、この過程で最低80人が死亡したと伝えられている。ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は米国の軍事配備を「政権転覆の試み」と規定し、強く反発してきた。ベネズエラは米国に対抗して大規模な軍動員令を出し、一帯の緊張感が高まっている。















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