
米下院が性的な犯罪などの罪で起訴され自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン氏の捜査記録を公開する法案を18日(現地時間)に可決した。Newsisの報道によると、米下院はこの日、米司法省がエプスタイン関連の捜査記録などを公開する法案を賛成427票、反対1票で可決したという。
下院を通過した法案は上院に送られ、上院も可決すればドナルド・トランプ米大統領の署名を経て効力を発する。当初トランプ大統領はこの法案に反対していたとされ、議会多数党である共和党の指導部も反対してきた。それにもかかわらず、共和党の一部が離反し民主党と手を組んで法案を本会議に上程することに成功した。実際に採決が行われると、共和党も方針を転換し大多数が賛成票を投じた。
ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「これはエプスタイン事件とトランプ大統領の対応がトランプ大統領の政治的連合をどのように分裂させたかを反映しており、彼が党に行使してきた鉄拳統治に亀裂が生じたことを示唆している」と評した。
これに先立ち、トランプ大統領は共和党の下院議員3人が自らの意に反して法案上程のための請願書に署名すると、直接電話をかけて圧力をかけ、ホワイトハウスのスタッフを通じて今回の行為が行政府に対する敵対的行為と見なされると警告したとNYTは伝えた。しかしトランプ大統領の圧力は逆効果を招き、該当議員らは意志を曲げなかった。3人の議員の中にはかつてトランプ大統領の熱烈な支持者だったマージョリー・テイラー・グリーン下院議員(共和党・ジョージア州)も含まれている。
トランプ大統領は前日、記者らの質問に法案が可決されれば署名すると明かしたが、法案上程が具体化すると立場を翻したようだ。彼は「我々はエプスタイン氏に関して問題がない」とし「問題があるのは民主党だ」と述べた。
エプスタイン氏はニューヨークのヘッジファンドマネージャー出身の億万長者で、2000年代初頭に最低20人の未成年少女を有名人に接待させながら人脈を管理していたという容疑をかけられていた。ただし、裁判中だった2019年8月にメトロポリタン矯正センターで死亡し、事件の実態は明確に解明されていない。特に有力者への性的な売買の斡旋に関する疑惑などは解消されずに残っている。
トランプ大統領と支持者らは事件に関連する記録をすべて公開すべきだと主張してきたが、実際にトランプ政権2期目発足後、司法省は関連記録を公開せず、支持者らの間でも反発が起こった。
















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