「ポーランド、ロシア領事館の閉鎖を決断」鉄道破壊“黒幕疑惑”が一気に拡大

ポーランド政府は最近、自国の鉄道破壊工作の背後にロシアがいると指摘し、グダニスクに位置するロシア領事館を閉鎖することを決定した。ポーランドのラドスワフ・シコルスキ外務大臣はこの決定を発表し、数時間内にロシアにこれを通知すると述べた。

これに先立ち、ポズナンやクラクフなどの主要都市で発生した破壊工作により、該当地域のロシア領事館も閉鎖された。ポーランド国内には、現在ワルシャワに位置する大使館のみが唯一のロシア公館として残ることになる。

19日、ポーランド外務省に召喚されたロシアの駐ポーランド臨時代理大使アンドレイ・オルダシュ氏は、工作の疑惑を強く否定し、グダニスクの領事館は12月23日まで閉鎖される予定だと伝えた。彼はロシアがポーランドに対して工作を行った場合、得るものはないという主張を付け加えた。

ポーランド当局は、15日と16日の間にワルシャワとルブリンを結ぶ鉄道で爆発物と列車脱線を誘導する装置が発見された事件は、ロシア情報機関が計画したものだと主張している。爆発物は爆発したが、負傷者は出ておらず、列車脱線の危険を知らせる鉄道クランプがミカの鉄道と近くのプワヴィで発見された。

警察は、犯行現場周辺で発見された指紋とSIMカードを通じて、ウクライナ国籍の容疑者2名を特定した。彼らは犯行当時ベラルーシから入国し、その後再びベラルーシに逃げたと見られている。容疑者の一人はウクライナのリヴィウで破壊工作により有罪判決を受けており、もう一人はロシアの占領地域であるドンバス出身だ。

ポーランドのドナルド・トゥスク首相は、犯罪捜査が進行中であるため容疑者の身元を公開することはできないが、該当人物らがロシア情報機関と協力していると述べた。これに関連して、ポーランドはクリスマスシーズンを迎え、破壊工作の危険に備えるために1万人の兵力を投入する作戦に着手する。

西側情報機関は、ロシア情報機関が「使い捨ての工作員」に破壊工作を指示し、社会不安を引き起こす可能性を警戒している。ポーランド警察は最近、ウクライナ支援物資輸送を目標としたベラルーシ、ウクライナ、ジョージア国籍の鉄道スパイを逮捕している。