
2008年の世界金融危機を正確に予測し名声を得た『ブリッジウォーター・アソシエーツ』創業者レイ・ダリオ氏は、現地時間20日のインタビューで人工知能(AI)バブルの存在を認めつつも、保有資産をすぐに売却する必要はないと助言した状況である。
ダリオ氏は『CNBC』の『Squawk Box』で「現在、AIバブルが形成されているのは確かである。しかし、それを崩壊させる要因はまだ見当たらない」と述べている。
さらに「バブルがあるからといって、売るべきではない」としつつ、「ただし今後10年間の収益率との相関を考えると、この分野での収益率は非常に低くなる可能性が高い」と付け加えている。
この発言は、前日に『エヌビディア』が市場予想を上回る決算とガイダンスを発表し、時間外取引で株価が5%以上急騰した直後に出たものである。『エヌビディア』のジェンスン・ファンCEOは決算説明会で「私たちはまったく別の光景を見ている」と述べ、AIバブル懸念を否定した状況である。
AIへの期待が続く中で大型ハイテク株が上昇を牽引し、『ナスダック総合指数』は今年17%近い上昇が見込まれていた状況である。
しかし現地時間20日、『エヌビディア』株は3.15%下落し、ナスダック指数は2.1%下落するなど、ニューヨーク株式市場の主要3指数はいずれも反落して取引を終えた状況である。これは12月の利下げ期待が後退し、AIバブル論への市場の警戒感が依然残っていることを示唆したと分析されている状況である。
ダリオ氏はさらに、金などの資産を通じてポートフォリオを分散する戦略も検討すべきであると助言した状況である。伝統的な安全資産とされる金の価格は、今年に入り過去最高値を更新している状況である。















コメント0