
Androidスマートフォンに保存された写真を、iPhoneユーザーにもワイヤレスで送信できる可能性が開かれつつあることが判明した。Googleは、自社のファイル共有機能「Quick Share」が、Appleの近距離共有機能「AirDrop」と直接連携できる仕組みを実装したと発表した。
Googleによれば、20日(現地時間)時点で、Androidの最新版、特にPixel 10シリーズに搭載されたQuick Shareが、AirDropとの相互運用が可能な段階に到達したと伝えた。これにより、AndroidとiPhone間でも専用アプリを使わずに高速なファイル送受信が可能になるとの見通しが示されている。
Quick ShareやAirDropなどの近距離共有機能は、BluetoothとWi-Fi Directを組み合わせて動作する。Bluetoothで周辺デバイスを検出・接続した後、実際のデータ転送時にはより高速なWi-Fi Directへ切り替わる仕組みとなっている。
この方式は、インターネット接続がなくても大容量データを迅速かつ安全に交換できるという利点を持つことが指摘されている。
GoogleのQuick Shareは、Samsung Galaxyを含むAndroid端末間でファイルをやり取りする標準機能となっている。Googleは2024年、Samsungの「Nearby Share」をQuick Shareに統合して名称を統一しており、現在はほとんどのAndroid端末で共通機能として利用されている。
これまでQuick ShareはAndroid内部でのみ利用可能で、iPhoneとの直接互換性は存在していなかった。そのため、AndroidユーザーがiPhoneへファイルを送る際には、これまでサードパーティ製アプリの使用が事実上必須とされていたが、今回の変更によってその必要性は大幅に低減するとみられている。
GoogleはまずPixel 10シリーズから本機能を導入しており、業界では今後、Samsungを含む他メーカーの端末にも拡大される可能性が高いと見られている。
今回特に注目されているのは、GoogleがAppleとの協力なしに独自でこの連携機能を実現した点である。Googleは「自社技術を用いて開発し、内部のセキュリティチームによる検証に加えて、外部セキュリティ企業による侵入テストも実施した」と強調した。
これは、過去にRCSメッセージやスマートタグ追跡防止機能などをAppleと協力して導入してきた事例とは異なるアプローチであり、業界ではGoogleが先に公表することで、Appleが反対しにくい状況を作り出す狙いがあるとの見方も出ている。
Googleによれば、今回の実装ではRustベースの互換レイヤーを採用することで、Quick ShareとAirDropの間に接続経路を構築したと伝えている。これは、Appleが「セキュリティ」を理由に連携を阻むことが難しいよう配慮された仕組みと解釈されている。
一方、現時点でAppleはこの件について公式なコメントを発表していない状況である。














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