愛知県一宮市で3日午前、大型トラックが暴走し、車や住宅の塀に次々と衝突する事故が発生した。

警察によると、事故が起きたのは一宮市相生1丁目の片側1車線の道路だ。午前9時前、大型トラックがセンターラインを越えて対向車線にはみ出し、駐車場に停められていた車に突っ込んだ。勢いは止まらず、そのまま駐車場脇のフェンスをなぎ倒し、およそ60メートル先にある住宅のブロック塀に激突してようやく停止したという。
現場は住宅や商店が並ぶ市街地で、突然の衝撃音に住民が驚いて外に飛び出す様子も見られた。幸い歩行者などの巻き込まれは確認されていないが、駐車中の車数台が損壊し、住宅の塀も一部が崩壊するなど被害は大きい。

トラックを運転していたのは岐阜県輪之内町に住む会社員の男性(54)だ。事故後、意識不明の状態で病院に搬送されたが、外見上の大きな外傷は確認されていないという。警察は、運転中に病気を発症した可能性があるとみて、当時の状況や車両の運行記録を詳しく調べている。

一宮署は、車両の損壊状況やブレーキ痕の有無などを分析し、運転操作に異常がなかったかどうかを慎重に捜査している。現場周辺では一時通行止めが行われ、住民の間には「あと少し時間がずれていたら大惨事になっていた」との声も上がった。
事故の原因解明が急がれている。













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