
ピート・ヘグセス米国防長官は、ベネズエラ船舶攻撃で生存者を殺害するために二次攻撃を行ったという論争について、責任を否定した。
『Newsis』の報道によると2日(現地時間)、『NBC』などは、ヘグセス長官はこの日、ワシントンD.C.のホワイトハウスで開かれた内閣会議中に取材陣に「生存者を直接見たわけではない」と述べたと報じたという。
ヘグセス長官は「対象の船舶は炎に包まれており、火と煙で爆発したため(生存者を)確認できなかった」と説明し、「これを『戦争の霧』と呼ぶ」と付け加えた。
さらに、生存者が確認されるずっと前に作戦室を離れたとも主張した。
ヘグセス長官は「一次攻撃をリアルタイムで確認した」とし「敏感な場所の情報収集はデジタルで行われるため、数時間その場に留まらず次の会議に移動した」と述べ、二次攻撃について知ったのは数時間後だったと弁明した。
ヘグセス長官は、9月2日にカリブ海で麻薬運搬船と推定されるベネズエラの船舶を攻撃し、搭乗者全員殺害するよう指示を出したという疑惑を持たれている。
一次攻撃後、搭乗者2名が生存したが、ヘグセス長官の指示に従ってその作戦を指揮したフランク・ブラッドリー海軍提督が二次攻撃の命令を出したとされる。
ヘグセス長官の今回の説明は、作戦直後に明らかにした説明とは異なる。ヘグセス長官は9月3日、フォックス・ニュースに出演し「作戦をリアルタイムで視聴しており、船舶に誰がいて何をしていたのか正確に知っていた」と述べた。
ホワイトハウスは前日、二次攻撃の事実は認めつつも、ブラッドリー提督の命令で行われたものだとして責任を否定した。
ドナルド・トランプ米大統領も30日専用機で「そんなことがあったかどうかわからないし、(国防長官も)望んでいなかったと言った」とし「私自身も望んでいなかった。二次攻撃などもってのほかだ」と述べ、事実を把握していなかったと主張した。
トランプ大統領は同日の閣僚会議でも同様の主張を繰り返し「二次攻撃については知らなかった。その人たち(生存者)についても何も知らなかった」とし「私は関与していない。彼らが船を排除したことは知っていた」とした。
トランプ大統領とヘグセス長官は「ブラッドリー提督の行動は正しく、行政府の法的権限の範囲内だった」と擁護した。ヘグセス長官は、「行政府がブラッドリー提督を支持する」と述べた。
米上院と下院は、今回の作戦の合法性を巡って超党派の調査に乗り出した。無防備な生存者を排除するために二次攻撃を行ったことは、戦争犯罪および殺人行為であるとの批判も出ている。















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