
米トランプ政権の行政府がイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とエジプトのアブドルファッターフ・アッ=シーシー大統領の首脳会談を推進中であることが明らかになった。Newsisの報道によると、米政治専門メディアのアクシオスは7日(現地時間)、匿名のホワイトハウス当局者とイスラエルの情報筋を引用してこのように報じた。ネタニヤフ首相がエジプトへの天然ガス供給契約を承認し、歩み寄りを見せれば、米国が両国間の首脳会談を仲介するという。
ある米国の当局者は「イスラエルがエジプトにガスを売れば相互依存関係が生まれ、両国の関係がより緊密になり、平和構築と戦争防止につながる」とし、「イスラエルにとって大きな機会だ」と語った。アッ=シーシー大統領は先月、イスラエル産天然ガスの購入計画を承認したが、イスラエル側はまだ同意していない状況だ。
ネタニヤフ首相が天然ガス輸出を受け入れれば、両国関係が正常化の過程に入り、「アブラハム合意(イスラエル・アラブ諸国の関係正常化構想)」が前進するというのが米国の期待だ。米国の当局者は「我々がビビ(ネタニヤフ首相)に伝えたのは、この機会を温かい平和に変え、地域の緊張緩和のために共に行動すべきだということだ」とし、「エジプトで成功すれば、シリア、レバノン、サウジアラビアにも同様のアプローチを適用できる」と述べた。
ドナルド・トランプ米大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー氏は最近、ネタニヤフ首相に「イスラエルが地域諸国と関係を築きたいのであれば、ビジネス言語でコミュニケーションを取るべきだ」という趣旨のアドバイスをしたとされる。ただし、ネタニヤフ首相とアッ=シーシー大統領は会談実現に積極的ではないようだ。報道によると、ネタニヤフ首相はクシュナー氏に首脳会談を希望する姿勢を示したものの、やや消極的だったという。アッ=シーシー大統領もイスラエルとの首脳会談に大きな関心を示していない。
ネタニヤフ首相は10月13日、エジプトで開かれた「ガザ和平サミット」に自国の祝日を理由に不参加だったが、アッ=シーシー大統領は当時大いに激怒したとされる。ある米国の当局者はこれについて「エジプトはガザ問題解決に真剣さを示した」とし、ネタニヤフ首相が天然ガス取引の承認とともに追加的な経済協力を提案すれば、首脳会談が実現する可能性があると指摘した。













コメント0