メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ メインメニューへスキップ(下段)

「40年も沈没艦を引き揚げられないまま」金正恩が核潜水艦を宣言、北朝鮮潜水艦戦力の現実

梶原圭介 アクセス  

引用:Youtube
引用:Youtube

北朝鮮が核推進潜水艦の開発を宣言し、韓国との軍事的競争構図を誇示しようとしている。しかし現実に浮かび上がるのは、北朝鮮潜水艦戦力の深刻な限界である。数十年前に沈没した潜水艦すら一隻も引き揚げられない国が、数千トン級の核推進潜水艦を建造すると豪語する姿は、戦略的意思表示というより虚勢に近い。核潜水艦は最低でも10億ドルを要する超高額兵器であり、実戦運用には少なくとも三隻体制が不可欠だ。さらに維持費は航空母艦を上回り、米国でさえ毎年莫大な予算を投じているのが現実である。

慢性的な貿易赤字を抱える北朝鮮に、潜水艦建造に必要な精密部品を調達する余力はない。電子機器すら満足に量産できないとの指摘は比喩ではなく、潜水艦が極めて高度な統合工学の結晶であることを踏まえれば当然の評価だ。配管、電線、圧力船体、兵装システムが密集する閉鎖空間では、部品一つの変更が設計全体の再構築を招く。そこに小型原子炉を搭載する核推進方式は、北朝鮮の技術水準を明らかに超えている。

引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ
引用:記事の内容と関連しAIツールで作成されたイメージ

北朝鮮は過去に1700トン級潜水艦を建造し、1996年の江陵浸透事件では300トン級サンオ級潜水艦を使用した。しかし数千トン級核潜水艦は次元が異なる。もし核推進用原子炉を製造できる能力があるなら、深刻な電力不足に苦しむ都市部を先に救っているはずだという指摘は説得力を持つ。維持費の面でも、米国基準で年間約3億ドルに達する核潜水艦を北朝鮮が運用できる余地は皆無に等しい。

潜水艦部隊が北朝鮮内部で「特権階層」とされるのは、運用の危険性と難度の高さゆえだが、事故は後を絶たない。1985年の新浦沖ではロメオ型潜水艦が商船と衝突し多数が死亡したが、引き揚げは断念されたままだ。1983年には果日郡月沙里で弾薬庫が爆発し、きのこ雲が立ち上る大惨事となった。2013年にも東海で相次いで沈没事故が発生し、70人以上が犠牲となっている。

こうした現実を直視すれば、金正恩が戦術核潜水艦を誇示する姿は、かつて登場しては姿を消したキム・グンオク艦と大差ない。最新兵器は精神論や対抗意識では生まれず、技術、資本、運用能力の三位一体が不可欠だ。それにもかかわらず、韓国が核推進潜水艦構想を進めれば追随せざるを得ないという強迫観念が、さらなる無理を生む可能性が高い。結果として北朝鮮は資金を浪費し、体制内部の疲弊を深めるだけだろう。その混乱は、皮肉にも韓国に有利な戦略環境をもたらす可能性がある。

梶原圭介
editor@kangnamtimes.com

コメント0

300

コメント0

[ニュース] ランキング

  • 「相次ぐ謎の大量死」4日で15人、1年で592人死亡...エクアドル“地獄の収容所”で一体何か?
  • 「第三次大戦は現実だ」欧州指導者が国民に覚悟を要求…トランプの“不介入”が不安を爆発させる
  • 「矛先はやはり中国か?」トランプがフェンタニルを“大量破壊兵器”指定した危険な狙い
  • 「故人嘲笑で自滅」トランプ、最強支持層MAGAに裏切られ”政権崩壊の瀬戸際”!
  • 「次の戦場は虫が制する?」放射線にも死なない“ゴキブリ諜報員”の異常進化
  • 「ヒマラヤに眠る“回収不能の核”」CIAが60年前に犯した、対中牽制の致命傷

こんな記事も読まれています

  • 「なぜここまで差が出る?」10万kmで終わるエンジンと50万km走る違い
  • 「ベテランでも9割が間違える」冬のスリップ時、正しいハンドル方向
  • 「突然つかない…」冬に裏切るシートヒーター、最も多い原因
  • 「朝の霜取りが一瞬で終わる」3秒で窓が溶ける原理とは
  • 「次の戦場は虫が制する?」放射線にも死なない“ゴキブリ諜報員”の異常進化
  • 「ヒマラヤに眠る“回収不能の核”」CIAが60年前に犯した、対中牽制の致命傷
  • 「キスの代償は裏切りだったのか?」刑務所面会から2日後に急死した男
  • 「元気だった娘が突然」予防接種をしなかった判断が招いた最悪の結末

こんな記事も読まれています

  • 「なぜここまで差が出る?」10万kmで終わるエンジンと50万km走る違い
  • 「ベテランでも9割が間違える」冬のスリップ時、正しいハンドル方向
  • 「突然つかない…」冬に裏切るシートヒーター、最も多い原因
  • 「朝の霜取りが一瞬で終わる」3秒で窓が溶ける原理とは
  • 「次の戦場は虫が制する?」放射線にも死なない“ゴキブリ諜報員”の異常進化
  • 「ヒマラヤに眠る“回収不能の核”」CIAが60年前に犯した、対中牽制の致命傷
  • 「キスの代償は裏切りだったのか?」刑務所面会から2日後に急死した男
  • 「元気だった娘が突然」予防接種をしなかった判断が招いた最悪の結末

おすすめニュース

  • 1
    「手抜きではありません」あえて撮影現場に“まっさらな台本”を持っていく理由?長年の経験が導いた独自スタイル

    エンタメ 

  • 2
    「米B-21を完コピーか?」レーダー無力化を狙う中国の新兵器、ステルス無人機“CH-7”が初飛行成功!

    フォトニュース 

  • 3
    フォークとナイフで巨大マグロと対面…人気大食いクリエイターの“伝説級”なスケール感が話題に

    エンタメ 

  • 4
    通算95週1位という異次元の到達点へ…テイラー・スウィフト、12thアルバムで再びビルボードの頂点に

    エンタメ 

  • 5
    亡き母の霊を慰めた結果…中国で息子も同じウイルス感染

    トレンド 

話題

  • 1
    パフォーマンス論争に巻き込まれたG-DRAGON、メンバーに声の出し方を相談?「問題の原因を知りたかった」

    エンタメ 

  • 2
    元メジャーリーガーが語る遠征続きの人生を支えてくれた妻との幸せな時間「妻と一杯飲みながら一日を終える」

    エンタメ 

  • 3
    少女時代・ティファニー、有名俳優と結婚前提の交際を発表「安らぎを与えてくれる存在」

    エンタメ 

  • 4
    互いを恐れている夫婦…「話しかけるのも怖い」「どこで怒るか分からない」前代未聞の“そっくり夫婦”に衝撃

    エンタメ 

  • 5
    懐かしさと爽快感が交差する一曲…H1-KEY『君は夏だった』で“次世代ガールズグループ”の地位を確立

    エンタメ 

シェア

[cosmosfarm_share_buttons url="https://dailyview.net" title="ピッコン" align="center"]