
米国のドナルド・トランプ大統領が慣例を破り、自身の名前を米国各地に掲げている。22日(現地時間)のニューヨーク・タイムズ(NYT)によると、トランプ大統領はこの日フロリダ州パームビーチにある別荘マー・ア・ラゴで最大25隻の新型軍艦を確保する計画だとし、新型軍艦「トランプ級戦艦」を発表した。
ジョン・フェラン米海軍長官によると、最初のトランプ級戦艦は「U.S.S.ディファイアント」になるという。フェラン長官は「世界中の海洋を通じて最大で、最も殺傷力が高く、最も多様な能力を持ち、最も印象的な軍艦になる」と自信を示した。
米海軍は20世紀初頭から生存している人物の名前を軍艦に付けることを避けてきた。1994年のリチャード・ニクソン前政権の時に一部変更されたが、依然として現職の大統領や長官の名前を付けることは避けている。また、慣例として戦艦には州の名前を付け、大統領の名前は航空母艦に付けるのが一般的だ。しかし、トランプ大統領は設計が始まった初期から戦艦に現職大統領である自身の名前を付ける異例の行動を見せた。
トランプ大統領は最近、首都ワシントンD.C.の劇場「ジョン・F・ケネディ・センター」にも自身の名前を掲げ、訴訟に巻き込まれている。トランプ大統領は今年1月、政権2期目に入る際、進歩派との「文化戦争」の一環としてケネディ・センターの既存の理事を交代させ、自ら理事長に就任した。そこで止まらず、彼は18日にケネディ・センターの名称を「トランプ・ケネディ・センター」に変更し、1日で建物の外壁工事を完了させた。
これに関連して、民主党所属の下院議員(オハイオ州)で、ケネディ・センターの理事会の理事でもあるジョイス・ビーティ氏は、トランプ大統領が「虚栄心を満たすために法律を故意に破った」として訴状を提出した。
今月初めには「無駄だ」として解体を指示した非営利シンクタンクにも自身の名前を掲げた。米国務省は3日、「米国史上最も偉大な交渉家を称えるため、『アメリカ平和研究所(USIP)』の名前を『ドナルド・J・トランプ平和研究所』に変更した」と発表した。
アメリカ平和研究所は1984年に米議会によって設立された独立機関だ。行政とは別に平和の促進、紛争の予防及び終結のための活動を続けてきたが、トランプ大統領は再任直後の2月にこの機関を解体する行政命令に署名した。しかし、10か月後に「就任1年も経たずに8回戦争を終結させた」自身の名前を掲げるべきだとして再び扉を開いた。













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