
ウクライナ軍が東部前線の激戦地であるドネツク州シヴェルシクから部隊を撤退させたと発表した。これはロシア軍が前線全体で攻勢を強化している中、部隊の損失を最小限に抑えるための戦略的決定と見られる。Newsisの報道によると、23日(現地時間)にウクライナ軍参謀本部は声明で「兵士たちの命を守るためシヴェルシクから撤退した」とし、「撤退前にロシア軍に相当な被害を与えた」と述べたという。
ウクライナ軍参謀本部は「ロシア軍が兵力において明確な数的優位と小規模突撃隊の持続的な圧力、そして悪天候の中でも攻勢を続けた」と付け加えた。それでもシヴェルシクは依然としてウクライナ軍の火力の制御下にあると主張した。シヴェルシクはウクライナが現在まで制御しているドネツクの主要都市クラマトルスクとスラヴャンスクから約30km離れた戦略的要所だ。戦争前の基準人口は約1万人程度で、最近数週間激しい交戦が続いている。
今回の撤退はロシア軍が東部前線で徐々に進撃を続ける中で発生した戦場の変化の一つと解釈される。ロシア軍は今月初め、すでにシヴェルシクを完全に掌握したと主張したが、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領はこれを否定した。
一方、ロシア軍は同日の夜から昼まで続いた大規模なドローン(無人機)およびミサイル攻撃を通じてウクライナのエネルギーインフラを集中攻撃した。ウクライナ当局によると、今回の攻撃には650機以上のドローンと数十機のミサイルが動員されたという。この攻撃により少なくとも3人の民間人が死亡し、その中にはクリスマスを2日前に控えた4歳の子どもも含まれているとウクライナ側は伝えた。













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