
米国のJD・ヴァンス副大統領が特殊部隊訓練に参加した。米トランプ政権の有力な次期大統領候補と目される彼の今回の行動に政界の注目が集まっている。Newsisの報道によると、FOXニュースやザ・ヒルなどによれば、ヴァンス副大統領は22日(現地時間)、カリフォルニア州コロナド海軍基地で行われたネイビーシールズ訓練に90分間参加したという。
公開された写真では、ヴァンス副大統領が現役兵士と共に丸太担ぎ、駆け足、ロープ登り、ボート乗船訓練などを行う様子が確認できる。彼は訓練後、SNS「X(旧Twitter)」を通じて「90分のネイビーシールズ訓練を終えたところだ。彼らは手加減してくれたが、まるで貨物列車に轢かれたような気分だ」と述べた。さらに「我々を安全に守り、世界最高レベルの能力を維持するすべての戦士たちに深い感謝を表したい」と付け加えた。
海外メディアは、共和党の有力な次期大統領候補として名前が挙がるヴァンス副大統領の特殊部隊訪問に意味を見出している。ドナルド・トランプ米大統領の支持率が低下し、「MAGA(米国を再び偉大に)」陣営内の分裂が深まる中、ヴァンス副大統領が直接行動を起こし始めたということだ。ヴァンス副大統領の訓練参加には「身体的能力」を強調するトランプ政権の基調を示すと同時に、自身の従軍経験をアピールする意図があるとの分析が出ている。
FOXニュースは「これはトランプ政権が軍全体の体力強化を強調するメッセージと同じ文脈だ」とし、「ピート・ヘグセス米国防長官も世界各地の部隊を訪問する際、兵士たちと共に訓練に参加する」と指摘した。ヴァンス副大統領は高校卒業後、海兵隊に入隊し5年間勤務し、上等兵として除隊した。2005年には6か月間イラク戦争に派兵された経験もある。
野党からは「政治的なパフォーマンス」という批判が出ている。民主党の戦略家マイク・ネリス氏は「立派だが、コスプレはやめて『あなたの上司(トランプ大統領)』と共に住宅・食料品の価格問題を解決しろ」と述べた。デイリー・ビーストも「副大統領の『カメラ向けの訓練』は、トランプ大統領側近たちの演出的な行動の傾向に従っている」とし、ヘグセス長官、クリスティ・ノーム国土安全保障長官など閣僚たちの演出的な訓練参加を列挙した。













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