
米国のドナルド・トランプ大統領がベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領に対し「強硬に出る最後の機会」として最後通牒を突きつけた。Newsisの報道によると、トランプ大統領は22日(現地時間)、米フロリダ州パームビーチのマー・ア・ラゴで開かれた新規軍艦建造計画発表イベントで、ベネズエラ圧迫の最終目標について問われ「答えはない。(マドゥロ大統領は)好きなようにできる」と述べたという。
さらに、トランプ大統領は「我々は史上最大規模の艦隊を編成した」とし、「もし(マドゥロ大統領が)何かをしようとしたり強硬姿勢を取ったりすれば、それが最後の機会になる」と強く警告した。これはベネズエラから米国に流入した犯罪者のせいだと正当化した。トランプ大統領は「彼らは囚人を我々に送り込んだ。ジョー・バイデン前大統領の開放的な国境政策のおかげで簡単に入国できた」と激しく非難した。
ベネズエラの海上原油輸送を封鎖した米国は、カリブ海でベネズエラの原油を積んだ「影の船団」タンカーを拿捕している。20日にカリブ海でタンカー「ベラ1号」を追跡し、同日中国向けのベネズエラ原油を積んでいたとされるタンカー「センチュリス号」も拿捕した。10日には大型タンカー「スキッパー号」を拘束した。米国は拘束したタンカーに積まれた原油を押収する方針だ。トランプ大統領はこの日、記者団がタンカーに積まれた原油190万バレルの処理方法を尋ねると「我々が押収する」とし、「船舶も一緒に押収する」と答えた。
米国のクリスティ・ノーム国土安全保障省長官は今回の措置がマドゥロ政権を追い出すためのものであると明らかにした。ノーム長官はこの日フォックス・ニュースのインタビューで「我々は単にタンカーを遮断するだけでなく、マドゥロ大統領が関与している違法活動が容認できないというメッセージを全世界に発信している」とし、「彼は退陣しなければならない」と述べた。
マドゥロ大統領はベネズエラの原油封鎖を「海賊行為」と非難し、国際連合(UN)に支援を要請した。ベネズエラのイバン・エドゥアルド・ヒル・ピント外相が代読したメッセージでマドゥロ大統領は「エネルギーは戦争の武器や政治的圧力の手段として使用されるべきではない」とし、「米国の封鎖及び海賊行為は、グローバルなエネルギー供給と市場の安定性及び経済に悪影響を及ぼす」と批判した。
国際連合安全保障理事会はベネズエラを支持する中国とロシアの要請により23日に緊急会議を招集した。緊張が高まる中、ロシアはベネズエラ駐在外交官の家族に避難するよう指示した。AP通信は匿名の欧州の情報関係者の話として、ロシア外務省が19日にベネズエラの首都カラカス駐在の外交官の家族の避難を開始したと伝えた。対象は女性と子どもなどで、ロシア外務省の関係者がベネズエラの状況を非常に悲観的に評価しているという。













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