
現地のインターネットユーザーの間で、座席からはみ出る「プラスサイズ」の乗客に関する論争が再燃する中、米格安航空会社(LCC)のサウスウエスト航空が、来年からこうした乗客に対し追加座席の購入を義務付ける方針であることが判明した。
17日(現地時間)、米誌「ピープル」などの海外メディアの報道によると、現地のSNS上でプラスサイズの乗客を巡る論争が拡大しているとのことである。
論争の発端は、12月11日に「X(旧ツイッター)」へ投稿された内容であった。投稿者は「満席の機内で隣に座った女性の体が大きすぎ、肘掛けを上げて私の座席を侵害している。窓側に押しつぶされており、決して誇張ではない」と訴えた。利用者は続けて「この状況で一体何ができるのか」と言及し、狭い座席で膝を寄せ合って座る写真を添付した。この投稿は1,110万回以上の閲覧数を記録し、ユーザーの注目を集めることとなった。
コメント欄には「肥満体の乗客は座席を二つ強制的に購入すべきである」「格安航空を利用しながら高級なサービスを期待する姿勢には疑問を呈さざるを得ない」などの議論が繰り広げられた。問題となった航空便はアメリカン航空の所属であったことが分かっている。
こうした状況を受け、サウスウエスト航空は来月27日から、肘掛けに収まらないいわゆる「プラスサイズの乗客」に対し、追加座席の購入を義務付けることとした。事前に購入していないプラスサイズの乗客は空港で必ず追加座席を購入しなければならず、該当の便が満席の場合は他の便への再予約が求められる。
米国肥満人権団体(NAAFA)のタイグリス・オズボーン事務局長は、今回の政策変更について「肥満の乗客に対するアクセス権を侵害するものである」とし、「他の航空会社とは異なるサウスウエスト航空の差別化要素を失うことになる」と評価している。













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