
【写真:Pixabay】昨年だけでなんと881万人の韓国人観光客が日本を訪れた。
マネートゥデイが今月12日、ソウル・京畿道・慶尚北道などの地域の観光客・潜在的観光客(今後6ヶ月以内に海外旅行を予定している人)31人を対象に調査したところ、68%(21人)が「行きたい旅行先」として日本を挙げた。そのうち、過去3年間に日本を訪れたことがあると回答した人は87%(27人)にのぼった。実際、今年に入ってからの日本行き航空路線の利用者数は900万人に達し、過去最多を記録している。人気の理由としては、便利な交通アクセス、安価な旅行費用、そして親切な文化などが挙げられている。中でも「コストパフォーマンス(コスパ)」の良さが最大の魅力とされている。平均して往復30〜60万ウォン(約3〜6万円)程度で航空券が購入でき、オフシーズンやLCC(格安航空会社)を利用すればさらに安く予約することができる。現地でも食費や交通費を抑えることができ、日本のコンビニや地元の食堂を活用すれば、1日あたり約3〜5万ウォン(約3,000〜5,000円)で食事を済ませることができる。

【写真:Pixabay】さらに、地域パスや交通系ICカードを活用することで、交通費を抑えることができる。代表的なパスには「東京メトロ・都営地下鉄共通パス」があり、1日券は約800円で販売されている。これ1枚で東京都内のほとんどの地下鉄の利用が可能だ。そのほか、一般的な交通系ICカードはコンビニや自動販売機などで利用できるプリペイド式で、通常の乗車券よりもわずかに割引された料金で利用できるうえ、乗り換え時の運賃も自動で精算されるため、利便性が高い。このような手頃な旅行コストが後押しとなり、日本の大都市のみならず、地方の小都市にも韓国人観光客の人気が広がっている。代表的な訪問先としては、高松市や鳥取県などが挙げられる。

【写真:Shutterstock】四国地方の中核都市である高松は、四国の北東部に位置し、讃岐うどんの本場として広く知られている。温暖な地中海性気候に恵まれ、年間を通じて過ごしやすく、日照時間も長いため、観光に適した環境が整っている。特に、多彩なうどん専門店では、コシのある麺と旨味の深い出汁を味わうことができ、一部の店舗では実際にうどん作りを体験できるプログラムも用意されている。

【写真:Shutterstock】独特の自然景観と「妖怪の町」として知られる鳥取県も見逃せないスポットだ。日本本州の西部に位置するこの地では、日本最大級の海岸砂丘「鳥取砂丘」を見ることができる。東西約16km、南北約2.4kmにわたって広がる雄大な砂丘は、約10万年前から風と砂によって形成され、現在も風の影響で形を変え続けている。季節や天候によって異なる表情を見せる砂丘は、訪れるたびに新たな魅力を発見できる。

【写真:Shutterstock】砂丘を実際に歩いて楽しむ「砂丘散策」をはじめ、起伏を活かした「パラグライダー体験」、さらには砂丘を背景にラクダに乗って写真撮影ができる「ラクダ乗り体験」など、さまざまなアクティビティが用意されている。鳥取駅からはバスで約20分とアクセスも良好だ。

【写真:Shutterstock】また、鳥取県が「妖怪の町」と呼ばれるのは、同県出身の著名な漫画家・水木しげる氏の作品世界をテーマとした観光地があるからだ。彼の代表作『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する個性豊かな妖怪たちが、街中のあちこちにモニュメントとして設置されており、訪れる人々を楽しませている。