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2025年05月24日土曜日
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腹に200匹の寄生虫、胃を食いちぎる地獄の激痛…刺身を食べる前に知るべき「寄生虫の真実」

【引用:宮崎大学医学部感染症学講座寄生虫学分野】SNSに公開された動画が世間に衝撃を与えている。サバの腹の中に大量に寄生した「アニサキス(Anisakis)」がブラックライトの下で次々と浮かび上がる様子だ。この動画を撮影したのは宮崎大学医学部感染症学講座寄生虫学分野の研究チーム。「きちんと知って注意しよう」という趣旨で公開されたこの動画は、再生回数1,850万回を超え、大きな話題となった。

【引用:宮崎大学医学部感染症学講座寄生虫学分野】動画の中のサバには、なんと200匹ものアニサキスが内臓を中心に寄生していた。長さ約2cm、幅0.5mm程度の細長い形の寄生虫で、時間が経つと内臓から筋肉へ移動し、食中毒の原因となることもある。

【引用:宮崎大学医学部感染症学講座寄生虫学分野】動画を撮影した宮崎大学の田中美緒助教は「このサバには約200匹のアニサキス幼虫が寄生していた」と述べ、「多い場合は1匹から500匹以上出ることもある」と説明した。

【引用:宮崎大学医学部感染症学講座寄生虫学分野】アニサキスはイルカやクジラの胃に寄生する寄生虫で、人間の体内に入ると胃壁を突き破り、激しい痛みを引き起こす。実際に経験した人々からは「胃を数秒おきに食いちぎられるような苦痛」という証言もあった。

【引用:長野県】厚生労働省によると、国内のアニサキス食中毒患者は公式には年間300~500人程度。しかし田中助教は「実際の患者は年2,000~3,000人に達するとみる」と述べた。2023年にも長野県でアニサキスによる食中毒が1件報告され、原因はしめサバと推定された。

【引用:宮崎大学医学部感染症学講座寄生虫学分野】予防のためには、魚を解体する際に内臓をできるだけ早く除去することが重要だ。アニサキスは時間が経つと内臓から筋肉へ移動するためだ。また、60度以上で1分以上加熱するか、マイナス20度以下で24時間以上冷凍すれば死滅するが、一般的な家庭用冷凍庫(-18度)では48時間以上保存する必要があるという。

【引用:宮崎大学医学部感染症学講座寄生虫学分野】一方、酢・塩・醤油・わさびなどに漬けてもアニサキスは死なない。また一部では「よく噛めば大丈夫」との言説もあるが、田中助教は「寄生虫の表面が硬く細いため、噛んで除去するのはほぼ不可能だ」と説明した。

【引用:宮崎大学医学部感染症学講座寄生虫学分野】市場関係者によると、秋から冬が国産マサバの旬だという。味は深まるが、この時期はアニサキス感染のリスクも高まる。専門家は、サバ、アジ、イワシ、サーモン、イカなど刺身で食べる魚種を処理する際には、特に注意を払うべきだと強調している。

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