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「空飛ぶ戦車ハンター」AH-1コブラ、湾岸戦争から現代まで続く最強ヘリの実態

荒巻俊 アクセス  

1960年代に登場し、ベトナム戦争で初めて実戦投入されたAH-1コブラは、世界初の専用攻撃ヘリコプターとして航空戦術を大きく塗り替えた。米陸軍が1967年から運用を開始し、その細身でスマートな機体と高い攻撃力により、多くの戦場でその実力を示した。

AH-1S コブラは最高速度約276km/h(149ノット)、作戦行動半径570km(315海里)を誇り、高速で敵陣深くに侵入可能な攻撃ヘリである。さらに高度約3,500m(11,400フィート)の高地環境でも優れた作戦性能を発揮し、広範囲での戦術的展開を可能にしている。

搭載する兵器も強力だ。機体前部には20mmのM197型3連装ガトリング機関砲を備え、両翼の兵装ステーションにはTOW対戦車ミサイルを最大8発、さらにヘルファイア(AGM-114)ミサイルやAIM-9短距離空対空ミサイル、2.75インチロケットなど多様な兵器を装備可能で、特に敵戦車・装甲車を精密に撃破することに長けている。

実際の戦闘でも、コブラは数多くの戦果を挙げている。米軍はベトナム戦争を皮切りに、湾岸戦争、ソマリア内戦、ユーゴスラビア紛争、アフガニスタンやイラク戦争など数多くの戦場に投入。特に湾岸戦争では戦車97両、装甲車104両という圧倒的な破壊力を示した。

米国以外でも日本、トルコ、イスラエル、パキスタンなど各国でコブラは実戦運用されており、イスラエル軍はレバノン戦争でシリア軍の戦車や要塞破壊に大きな成果を挙げた。また、トルコではPKK掃討作戦に投入されるなど、地域紛争でも重要な役割を果たしている。

この攻撃ヘリが他のライバル機より際立つ理由は、その洗練された機体設計にある。戦闘機のように細身で流線型のデザインを採用し、敵の対空兵器やミサイルからの被弾を最小限に抑えているのだ。こうした設計思想は、現代に至るまで攻撃ヘリ開発の標準となった。

しかし、コブラは無敵ではない。単発エンジンを採用した軽量な機体は防御力が低く、現代の高度な対空兵器(MANPADSなど)に対して脆弱な側面もある。このため、近年は防御性能や電子戦能力を強化した双発エンジン搭載型の新型AH-1Z「ヴァイパー」への更新が進められている。

実際に日本の自衛隊も長年AH-1Sを主力攻撃ヘリとして運用してきたが、中国や北朝鮮など周辺国の防空能力向上に伴い、新型攻撃ヘリへの切り替えを進めている状況だ。米海兵隊ではすでに最新型AH-1Zが実戦配備され、各国もこれに追随する動きを見せている。

1960年代に生まれ、数々の戦争を経て進化を続けてきた攻撃ヘリコプター、コブラ。単なる「戦闘ヘリ」を超えて「戦車キラー」としての地位を確立したが、その戦術的価値は時代の変化と共に試され続けている。今後の攻撃ヘリがどのような進化を遂げるのか、世界の軍事関係者の関心は尽きない。

荒巻俊
//= the_author_meta('email'); ?>editor@kangnamtimes.com

コメント1

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コメント1

  • 岩達夫

    ウクライナ戦の教訓により、日本の自衛隊は新型攻撃へりではなく、ドローンへ切り替える。 この記事、何かずれているのでは?  江南(カンナム)タイムズの韓国語を直訳した記事でしょうか?

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