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【幻の巨大潜水空母】米本土もパナマ運河も攻撃可能!世界最大級『伊400型』が極秘作戦前夜に迎えた悲劇の結末とは

望月博樹 アクセス  

第二次世界大戦末期、日本海軍が米軍に対抗すべく秘密裏に建造した潜水空母「伊400型」。史上初の「水中航空母艦」として注目を浴び、当時世界最大級の潜水艦として知られた。その全長は122m、排水量は約6,500トンを誇り、一隻で地球を1周半も航行可能な驚異的航続距離を持っていた。

伊400型の最大の特徴は、艦の中央に設置された直径3.5m、長さ31mの巨大な防水格納庫だった。ここには最大3機の水上爆撃機「愛知M6A1晴嵐」を格納可能で、翼や尾翼を折りたたんでコンパクトに収容した。水上機は約36.6mのカタパルトで発進させ、わずか30~45分で発艦可能な迅速な運用体制を実現していた。

さらに晴嵐には、夜間の極秘作戦を考慮した蛍光塗料による識別標示や、敵に発見されることなくエンジン始動前に射出可能な仕組みが施されるなど、高度な作戦能力が備わっていた。主兵装には魚雷発射管8門、140mm甲板砲、25mm連装機銃などが装備され、ソナー吸音塗料やレーダー探知装置により隠密性も追求されていた。

伊400型が最初に計画した極秘作戦は、パナマ運河の閘門を破壊し、米本土を混乱させる『夜桜作戦』だった。しかし戦局の悪化により中止され、その後も米軍の拠点であるウリシー環礁への奇襲『嵐作戦』が計画されたが、これも日本の降伏により幻に終わった。

結局、伊400型は実戦に投入されることなく終戦を迎え、戦後は米軍に接収されて分析の対象となった。その後、冷戦期にソ連への技術流出を防ぐ目的で、ハワイ近海に沈められた。近年、この海域で伊400と伊401の残骸が発見され、米海洋研究者らはそのスケールと斬新な設計思想に改めて驚嘆したと報告している。

当時の米海軍は、伊400型の規模や独創的な構造に衝撃を受けつつも、水上航行速度の遅さや潜航時の機動性不足、気象条件に左右されやすい操縦性能など運用上の問題点を指摘した。それでも、この潜水空母のコンセプトはのちの核潜水艦の戦略的発想に多大な影響を与え、「潜水艦が航空母艦のように振る舞う」という革新的な軍事思想の原点となった。

実際には「幻の超兵器」に終わった伊400型だが、潜航中に航空機の発進・回収を可能にする画期的な設計や、長距離作戦能力、防水格納庫の搭載技術など、後世の潜水艦や戦略兵器開発に大きなインスピレーションを与え、今なお軍事史の中で特別な存在感を放っている。

望月博樹
CP-2023-0364@fastviewkorea.com

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