
【引用:YouTube@Joe Tegtmeyer】2025年8月29日、米テキサス州オースティンのテスラ・ギガテキサス上空を飛行していたドローンが、興味深い光景を捉えた。映像を公開したジョー・テグトマイヤー氏によると、モデルYの車列の間に保護シートで覆われた小型EVが確認されたという。モデルYよりも明らかに小さく、ルーフラインも従来のテスラ車とは異なるデザインだった。撮影地点が衝突テスト施設の近くであることから、単なる試験車両ではなく市販を控えた新型モデルの可能性が指摘されている。

【引用:X@テスラニュースワイヤー】テスラは2023年からギガテキサス内に自社の衝突テスト施設を設けており、フリーモント中心だった検証体制を移行させている。今回の目撃が示すのは、単なる施設移転ではなく、開発から生産、検証までを一拠点で完結させる「垂直統合戦略」の加速だ。効率化と開発スピードを両立させるテスラの狙いとも合致する。

【引用:テスラ】最も有力な仮説は「低価格モデルY(コード名E41)」だ。予想価格は2万5,000〜3万ドル(約371〜445万円)で、第2四半期決算時にエンジニアリング担当副社長のラース・モラビ氏が「初期生産は6月から始まっており、第4四半期には顧客に提供できる」と言及していた。さらにテスラが発表した「アンボックスドプロセス」の一部適用も噂されており、部品点数削減と製造効率化による低コスト化が期待されている。

【引用:YouTube@Joe Tegtmeyer】もう一つの見方は、自動運転ロボタクシー「サイバーキャブ」だ。ステアリングとペダルを持たない2人乗り車両で、テスラは2026年以降の商用化を公表済み。個人所有ではなくシェア型モビリティを前提とし、ロボタクシーネットワークの中核を担うとされる。通常の車両とは異なる検証手順が必要なため、今回の衝突テスト近辺での目撃は早期検証車である可能性も高い。いずれにせよ、小型EVの存在はギガテキサスが単なる工場を超え、新車開発と自動運転戦略を担う総合ハブへ進化していることを示す象徴的な出来事といえる。
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