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世界は今、大砲の射程を競う…火薬か電磁か、砲戦覇権をめぐる米欧日の攻防

梶原圭介 アクセス  

【引用:Hanwha Aerospace】古来、火薬式大砲では射程と威力が概ね反比例の関係にあった。弾体を重くして威力を高めれば初速や射程は落ち、推進薬を増やせば砲身や薬室が耐えられず破裂の危険が高まるためである。19世紀中葉に後装式や鋼製砲身、無煙火薬など近代技術が導入され、以降は砲身長の延長や弾薬改良で性能を伸ばしてきたが、根本的な物理限界は残されたままであった。

【引用:Nammo】第一次・第二次世界大戦を通じて砲の射程は飛躍的に伸び、野砲クラスでも十数キロを達成した。しかし戦後は推進薬と砲構造の限界により伸びが頭打ちとなった。既存のロケット補助弾(RAP)や抗力低減型(BB)などを用いても曲射砲の実効射程は概ね30〜40kmに止まり、野戦火砲の長距離化は従来技術だけでは限界に達していることが明白になった。

【引用:GettyImagesKorea】そこで欧米やアジア各国は弾自体に推進や姿勢制御を組み込む方向へ舵を切った。ラムジェット推進弾は砲身を離れた瞬間からラムジェットを作動させ、燃費効率の良さで射程100〜150km級を狙う設計が現実味を帯びている。滑空弾は高高度で翼を展開して滑空飛行し、精度を保ちながら100kmを超える到達を可能にする。これらは対砲兵レーダーの探知範囲(おおむね50〜70km)外からの打撃を可能にし、従来の対火力戦のパラダイムを根本から揺さぶるものである。

【引用:米海軍】他方で電磁的原理により弾丸を加速するレールガンは、理論上は従来砲を凌駕する初速と射程を実現し得るが、膨大な電力供給、発電機・蓄電装置の可搬性、反動制御や弾頭の安全性といった技術的課題が残る。これら新技術は軍事技術競争において大きな戦略的意味を持ち、日本を含む同盟国は長射程精密火力の実用化に向けて開発と運用の両面で検討を進めている。火薬に依拠する伝統とラムジェット・滑空・電磁といった革新の間で、砲兵戦の支配原理が書き換えられようとしている。

梶原圭介
CP-2023-0188@fastviewkorea.com

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